漫画家とり・みき 流 ギャグマンガの描き方
10月26日の「おとなりさん」(文化放送)「10時のおとなりさん」のゲストに、マンガ家の とり・みき さんが登場! とり・みきが語るギャグマンガの作り方とは?
鈴木おさむ「マンガ家がどういう生活を送るのか。まず物語を考えて、“このコマで何が起きて”というネームをきると思うんですけど」
坂口愛美アナ「マンガの設計図みたいなものですね」
鈴木「一週間あったら、最初にネームをきるんですか?」
とり・みき「それは人によって違うんですけど、僕の場合はストーリーになる前のアイデア出しに一番時間がかかります」
鈴木「それはどんどんネームにしていっちゃうんですか?」
とり「時間がないときは直接ネームにしていきますけど、順当にいくときはストーリーを作る前に舞台を考えるんです。次は海水浴の話、花火大会の話とか季節ネタに合わせて読み切りの話を書いていくのがギャグマンガのパターンなんで、そこで使えそうなギャグをとにかく出すんです。」
鈴木「なるほど! ギャグのネタ出しですね」
とり「ネタ出しのときはくだらないものも含めて、とにかく数を出します。数がないと心配になるんです。そしてたくさんあるギャグを組み合わせる形でストーリーにしていく感じで作ってます。だからネタ出しに下手したら四日くらいかけて、それをネームにするのに一日。最後の二日でペン入れをする、みたいな状態です」
鈴木「一番しんどいのはどこですか? やっぱりネタ出し?」
とり「ネタ出し自体は楽しいんですよ。一人でやると煮詰まるんで、友達呼んでブレインストーミングみたいな感じで作るんですけど、そのときは楽しいです」
鈴木「ギャグマンガって、めちゃくちゃ大変だと思うんですよ。僕もコント番組やってたとき一番大変だったもん。連載終わって身体おかしくしませんでした?」
とり「身体こわしました。一度」
鈴木「やっぱり!」
とり「初期の連載が終わったときに体調がおかしくなって倒れて、救急車で運ばれちゃったんですよ。“田舎に帰らせてください”と言ってひと月くらい療養して、しょうがなく東京に戻ったんですね。そしたらチャンピオンの担当の方が来て、“いい夏休みになったね。じゃあ再来週から連載はじめるから”と言って、こちらの体調を確認しないまま連載の枠をとってたんです。あまりに血も涙もないからびっくりして体調は回復しました」
鈴木「心配してくれたのかな~と思ったら(笑) いや~マンガ家ってめちゃくちゃ大変なんですよね」
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