マキタスポーツ、ループ作品の撮影は「己との戦い」
10月26日「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送)、大竹メインディッシュのコーナーに俳優、芸人、ミュージシャンのマキタスポーツが登場。公開中の出演映画『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』の内容や、撮影当時の苦労などを聴かせてくれた。
マキタスポーツ「MONDAYS(マンデーズ)というタイトルになっているように、月曜日がずっと繰り返されるんです。あるオフィスで、納期が迫っているという状態の月曜日がずーっと。うんざりするぐらい。ただひとり気づかない上司がいる」
壇蜜「ほかの人は?」
マキタ「だんだん気づいてくるんだけど、ひとりだけ気づかない。それが永久(ながひさ)部長、私がやっている役ですね」
壇蜜「そんなに大人数じゃない、少数精鋭の会社で。じわじわ気づかせるというのがメインですね?」
マキタ「そう、じわじわ。そうこうしているうちにまた1日を消費してしまい……。現場では同じ芝居を、何回も何回も繰り返すわけですよ。ずっとインドアの撮影だったので、僕は自分がどこにいるのかわからなくなりましたね」
大竹「そうだね……」
マキタ「でもありがたいことに現場でおいしいお弁当が来るので。『あ、今度は違うお弁当だから大丈夫だ』と思えて」
壇蜜「もし同じお弁当だったら……」
マキタ「怖かったですよ(笑)」
壇蜜「服も一緒? 社員さん(役)も?」
マキタ「そうですね、ずっと一緒」
大竹「ほかの役者は気づいていく感じで、マキタスポーツだけは気づかない役。お芝居はどうしたの? 難しい?」
マキタ「難しいというか、飽きが来ないように(心がけた)。己との戦いですね」
かなりの根気が求められた撮影において、「途中で思った」ことがあるという。
マキタ「おじさんになってくるとループしている日常のほうが安心、安全、安定かなあと。特に芸能の人って、不規則な生活しているじゃないですか。そうするとルーティンのある生活を逆に心がけて、同じことを1日の中のルーティンとして組み立てよう、という思考、働きません?」
壇蜜「働きます」
マキタ「だからむしろループするほうが望ましいんじゃないか、ってことを思いながらやっていましたね。おじさんになってくると決まった時間に仕事に出て、それが終わって同じお店に寄って、同じ感じでくだらない話をして、また帰ってきて。ビールを飲んで横になるとか。そういうのを繰り返しているから、非日常というか、波乱万丈な、翌日何があるかわからないというのはイヤじゃないですか」
大竹「うん」
マキタ「だからそういう象徴だと思って演じていました」
このあとは状況前やデビュー当時の話など、マキタの過去にまつわるトークが展開。芸人として立った大阪の舞台で苦い経験をした、というエピソードには大竹も共感していた。
「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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