“日銀コイン”が日本経済を救う? 上念司氏は興奮「これで日銀が直接市場にお金を配れるようになる」

“日銀コイン”が日本経済を救う? 上念司氏は興奮「これで日銀が直接市場にお金を配れるようになる」

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中央銀行によるデジタル通貨「CBDC」の導入を見越し、JCBが実証実験を開始すると日経新聞が報じた。10月24日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)ではこのニュースについて、経済評論家の上念司氏と寺島尚正アナウンサーが意見を交わす場面があった。

ビットコイン系は全滅するかもしれない

「CBDC」とはCentral Bank Digital Currencyの略で、中央銀行の債務として円などの法定通貨建てで発行されるデジタル通貨のこと。JCBはデジタル通貨を独自に用意し、タッチ決済のような既存のクレジットカードの仕組みで安全面などに問題がなく決済できるかを確かめる。

日銀が発行するデジタル通貨を活用するには、クレジットカードのような民間インフラ整備が必要となるが、今回報道された動きはそれを見越した対応とされる。このニュースについて寺島アナが話を振ると、上念氏は「ついにきましたね。これを待っていました」と興奮気味に語った。

「中央銀行がシステムを全部バックアップして、なおかつ決済通貨として使えるということですよね。現状ビットコインって通貨として全く使えませんから。安全性にも問題がありますし、匿名で送金できるという話だったのですが、実は匿名じゃないって最近バレてますよね。これでいわゆるビットコイン系は全滅するかもしれません」(上念氏)

そして上念氏は、このしくみが実現すると、日銀がいままでできなかったことができるようになると指摘する。

「(これまで日銀は)民間に存在しているお金を直接いじることは今までできなかったので、あくまでも『マネタリーベース』と言って、銀行に対する貸出の金利とか当座預金の量を調整することで、間接的にマネーストックを動かしていたのですが、これはコントロールが難しかったんです。ところがこの“日銀コイン”ができると(日銀が)直接市場にお金を配れるようになる」(上念氏)

そして上念氏は、かつて景気対策のために「私が日銀総裁になったら金庫からお金盗んでバラまく」と言ったジョークの世界が実現するとしたうえで、決済を追うことで物価の動きがリアルタイムでつかめるようになるなどすれば、金融政策のレベルが上がるかもしれない、と可能性に思いをはせた。


「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~8時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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