新時代の歌い手Adoが今語るデビュー秘話に、邦丸アナもナットク!!
10月20日(木)の「くにまる食堂」(文化放送)に、今話題の歌い手Adoさんがご来店! 最初のコーナー「今日のA定食」では、Adoさんが音楽シーンを驚かせたデビューのきっかけについてのお話を丁寧に話してくれた。
野村邦丸アナ「私Adoさんの歌声は存じ上げておりますが、Adoさんはもともと歌を歌うことは好きだったわけですよね、子供の頃から」
Ado「そうですね、でも幼少期というよりは小学校高学年ぐらいから、ですかね」
邦丸「それがAdoさん世代らしいっていうのかな、家にあったパソコンに入っていたソフトを使って……これがよくわかってないんですよ、あの『ボーカロイド』っていうんですか? それで『歌ってみた』とかっていう。その辺の入り口をちょっと教えてもらえますか?」
Ado「もともと、何故私が今のスタイルになったかっていうと、歌手の今までのイメージって、テレビに出てスポットを浴びて、ありのままの姿で出る、みたいな。顔を出して姿を出してステージで歌う。または路上ライブで演奏したりして歌うみたいな、そういったことが多かったと思うんですけど、ただ、私は歌自体には興味があったんですが、じゃあ自分がそれで仕事にするってなった時に、自分の姿までが商品になるのか、自分にスポットがあたるのか。それはちょっと嫌だなって思っていたんですよ。私は自分自身に自信が無かったので、自分の声だけでも何とかなんないのかなと思っていたところ……また話はちょっと変わるんですけど、YouTubeってあるじゃないですか?」
邦丸「YouTubeわかりますよ!」
Ado「YouTubeは動画をたくさん観ることが出来ますし、自分たちも簡単にスマートフォンから動画を投稿できるじゃないですか。そういった動画投稿サイトが別にあるんですよ、今でも。それのひとつに『ニコニコ動画』というものがあるんです」
邦丸「略して『ニコ動』だね?」
Ado「はい、『ニコ動』です(笑)。その『ニコ動』、今はもうメジャーになってきましたけど、結構数年前だとまだYouTubeよりアンダーグラウンドな場所で、そこではメジャーな作品というよりは、初音ミクをはじめとするボーカロイドという音声合成ソフトに楽曲を歌わせることが出来るソフトを使って歌を投稿する場所があり、そのボーカロイドの楽曲をカバーする人間の歌い手も存在していて、その人たちは顔を出していなかったんです」
邦丸「うんうん!」
Ado「顔を出さずに、本名を出さずに、ましてや年齢も性別もわからない人もいらっしゃったりして、そんな自由なところがあるんだ!それでいて自分の歌声を聞かせることが出来て、色んな方に注目していただけて、あ、こんな理想的な場所があるんだ!と思って、私はそこで『歌い手』というスタイルで活動し始めたという感じです」
邦丸「で、今に至るわけでしょう? あのね、音楽評論家のスージー鈴木さんという方が、当時うちの番組で『オジさんオバさんのためのJ-POP講座』というのをやっていて、KING GNU(キングヌー)とか、藤井風さんとか、こういう若手のアーティストがいいですよ!って紹介する中で、Adoさんが出て来たのよ!」
Ado「ああ、嬉しいですね!」
邦丸「そこでデビュー曲の『うっせぇわ』をかけた時に、『えっ!? この人今何やってるんですか?』って聞いたら、スージーさんも『謎なんですよ!』って(笑)。『だけど凄いでしょ?』っていう、それが俺の最初の衝撃だったのを憶えてますよ」
Ado「嬉しいです。私も歌い始める前、歌には興味はあるけど、どうしたらいいかわからないって時に、『ニコ動』の歌い手に出会った感覚が、まさにそのリアクションですよ」
邦丸「そうなんだ~。自分が知らないところでこんな凄いことが起こってるんだっていう。現象もそうなんだけど、スゲェシンガーが出て来ちゃったなっていう感じはまずありましたよ!」
そう褒めちぎる邦丸アナに、Adoさんはひたすら照れていた。この後、椎名林檎さん書き下ろしによる最新シングル「行方知れず」をおかけした。
「くにまる食堂」は平日朝11~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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