テレフォン人生相談の加藤諦三先生「人は“不幸”と“不満”の選択で“不満”を選んじゃうんですよね」

テレフォン人生相談の加藤諦三先生「人は“不幸”と“不満”の選択で“不満”を選んじゃうんですよね」

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ラジオ番組で半世紀以上、人生相談を続ける加藤諦三さん。10月18日「大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)」では、なぜ人は“不幸”な環境から逃げることができるのに逃げ出さず、延々と“不満”を言い続けるのかを解明してくれた。

加藤「人はいくらでも幸せになる機会があるんですけど、そうならない。例えば結婚しているんですが、ご主人が働かないは、酒ばっかり飲んでるは、暴力は振るうは、もうどうしようもない。そんなの別れればいいわけですよ」

大竹「はい」

加藤「ところが延々とご主人の文句を言う女性に『別れなさい』って言うと『別れない』って言うんですよね。それは何故かっていうと、別れて1人になるのがイヤだからなんです。こんなに暴力を振るう夫でも一緒にいたほうがいいと」

大竹「うん」

加藤「『幸せになりたいですか?』って言うと『幸せになりたい』って言うんですけど、“幸せになりたい欲望”よりも“孤独の恐怖”のほうが怖いんですよね。“孤独の恐怖”のほうに動かされちゃいますから“不満”を受け入れちゃう。不安を避けようとするから暴力を振るう、働かない、そういう男性でも、その男性にしがみついて別れないわけですよ」

大竹「なるほど」

加藤「自分の結婚はこういう結婚だったと、その不幸を受け入れれば、それじゃ別れようという形になるわけですけど“不幸”と“不満”の選択で人は“不満”を選んじゃうんですよね」

大竹「はい」

加藤「だから孤独になることを恐れて、ずっと文句を言いながら延々結婚生活を続けていく」

大竹「“不幸”をちゃんと受け入れなきゃいけない。先生は『自分が自分の感情の総責任者になる』とお書きになってますよね?」

加藤「『自分がつらいのは、こんな結婚をしたからだ』っていうふうに“不幸の感情”をアルコール依存や暴力を振るう夫にすり替えちゃうんですよ」

番組では、この他にも加藤諦三さんが“人が悩みに陥る感情の動き”について色々と語ってくれました。聴いてみたいという方はradikoのタイムフリー機能でお聴き下さい。

加藤諦三さんは番組の「大竹メインディッシュ」のコーナーにご出演です。

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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