鄧小平もスタンディングで頭上拍手!谷村新司が明かす中国初コンサート…晩餐会ではへべれけに!?
デビュー50周年を迎えたアリスの谷村新司さんが10月17日の「くにまる食堂」にご来店。1981年に日中国交正常化10周年を記念して開催した北京コンサートを振り返った。
野村邦丸アナ「アリス50周年ということですが、1981年にアリスは北京の工人体育館というキャパ約1万人の会場で、中国史上で初めて日本のアーティストとしてコンサートを開きます。これがオールスタンディングみたいな感じでは一切なくて、みんなお行儀よく座ってたんですよね。」
谷村新司「そうですね。今で言うと、時々出てくる北朝鮮の映像があると思うんですけど、あの感じでしたね。それで皆さん胸の前の低いところで、静かに拍手するぐらいで、こういう対処をするっていう観賞心得みたいなものがチケットの裏に書いてあったらしいんですよ。僕らは普通の感覚で「行こう!行こう!行こうかー!!」みたいなノリだったんですけど、そういう雰囲気じゃないなっていうのがだんだん分かってきて、このままだと盛り上がらないと思いました。コンサートやライブというよりも鑑賞会みたいな感じだったんです。そこで盛り上げるため、なんかやらなくっちゃと思って、 途中でサンバの曲をやりながら、みんなに手拍子を打ってもらって、客席に降りて行ったんですよ。多分みんな歌ってる人が客席に降りてくることにびっくりしたと思います。その時のメインゲストは鄧小平さんだったんですね。」
邦丸(笑)
谷村「偉い人が何人か並んでる列があるんですよ。そこの前で煽ったんですよね。」
邦丸「鄧小平を煽ったんですか!?」(笑)
谷村「そしたら鄧小平さんがわっと立ち上がって、こう頭の上で手拍子してくれたんですよ。「わあ、すごい」なんて僕思って、そしたらその瞬間、一斉に1万人がドーンと立ち上がって、それからは普通のコンサートって言う感じでした。だから鄧小平さんすごいなと。」
邦丸「そりゃそうですよ、当時の中国の国家権力の頂点にいる人ですから。アリスはその後、晩餐会が招かれるんですが会場は人民大会堂だったんですって?」
谷村「人民大会堂の大宴会場っていうところで、その1番テーブルに鄧小平さんがいて、僕が隣に座ったんです。そしたら鄧小平さんが「あなたはこの1番テーブルに座った2人目の日本人です」って言うんです。」
邦丸「さあクイズ、1人目は誰でしょう?」
谷村「僕が「1人目は誰ですか?」って聞いたら「田中角栄さん」って言われて、その時に初めて僕は「げぇっ」と思いました。」
邦丸「日中国交正常化を成した田中角栄さんの次が谷村新司さんだったんですね。隣には国家権力の中枢である鄧小平さんがいて、でも宴会だから普通に乾杯とかあったんですか?」
谷村「そうなんですよ、もう無礼講な感じで。(笑)最初はセレモニーとして乾杯して、「パイチュウ」っていうすっごい強いお酒をみんなクックッって飲むんですよ。これは飲まないと失礼だろうと、別に僕はアルコール強いわけじゃないけど、これは日中の交流だからと思って飲んで。もう10分ぐらいで結構へべれけになってきちゃって。そこからは、もうみんな立ち上がって踊ろうぜ!って、○○とかやってました。」
邦丸(笑)
谷村さんは人民大会堂の宴会をどうやって盛り上げたのか?気になる方はradikoのタイムフリー機能でご確認下さい。
「くにまる食堂」は平日朝11~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
※他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。