もう身近じゃない!?スポーツ観戦
ノンフィクションライターの石戸諭と、女装パフォーマーのブルボンヌを迎えた10月14日放送「西川あやの おいでよ!クリエイティ部(文化放送)」。
本日は「スポーツ観戦」について取り上げた。
「きょうのクリエイティ部」では、「スポーツ観戦」について取り上げた。
プロ野球クライマックスシリーズはファイナルステージに突入し、来月にはサッカーワールドカップカタールのワールドカップの開催を控えるなど、まさに「スポーツの秋」だが、一方で近年では、地上波のスポーツ中継番組が激減しているというデータもある。
例えば、11月20日から開幕予定のFIFAワールドカップカタール2022だが、NHKや民放でも放送予定はあるものの、全64試合を生中継で見ることができるのはABEMA TVのみ。ボクシングなどの格闘技もネットでの有料配信が定番になるなど、有料配信での放送が当たり前になっている。
西川「今のスポーツ観戦、誰もが無料で楽しめる身近なものから、好きな人がお金を払って見るコンテンツへと変化しているということが言えそうですよね?」
ブルボンヌ「高額でも結構な人数が見るっていうのは“へぇー”と思うけど、気持ちが高まった人たちが払う気になるわけじゃない?だから最初からお金を払う人っていないと思うから、元々このジャンルに興味がある環境で育てられた世代は“好きなものが有料だから払おう!”と思うけど、これから興味を高めないといけない人にとって、この状況って高まるきっかけがないですよね。」
番組では、このままスポーツ観戦が身近でなくなってしまうことに関して議論を行った。
ブルボンヌ「エンターテイメントの点で言うと、今は子供たちや若者が楽しめることが沢山あって…。昭和のお茶の間では当たり前のように野球のテレビ中継を見せられたから、結果とか入ってくるし、段々興味を持つし、学校に行けば“昨日の試合がどうだった”って共通言語にもなっていたけど、今はサブスクで見るアニメの最新話が共通言語だったり、“スプラトゥーンでどんな成績を収めた”みたいなことが共通言語になっていく時代だから、(スポーツ観戦は)どう考えても数は減っていってしまうジャンルなのかなとは思って…。」
イギリスではサッカーのプレミアリーグの独占放送が進んだことをきっかけに、国連で定められた「ユニバーサルアクセス権」の下、独占中継を規制しているそう。人々の関心が高いスポーツは誰もが見られる地上波での放送を義務付けた。
石戸「いいと思います。今、放映権料も天井知らずになっちゃって“これ本当にそんな価値あるの?”みたいになっているわけです。
“ユニバーサルアクセス権”とか“独占中継の規制”が何でいいかというと、今、“スポーツ観戦で最高の試合を見る経験”がある意味では家庭の資金力で決まっていく世界になっているじゃないですか。“いろんな機会を提供する”という目的で公共放送はあるじゃないですか。だから僕は(スポーツの放映は)公的な機関で賄ってほしいと思いますね。」
ブルボンヌ「スポーツの試合は分け隔てなく見せた方が、人の夢とか育成には必要だってことよね?」
石戸「僕はそう考えています。」
このコーナーでは、スポーツ観戦離れなど、スポーツ観戦についてさらに深掘りをして紹介しています。気になる方はradikoのタイムフリー機能でぜひお聴きください。
「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」は毎週月曜〜金曜の午後3時30分〜5時45分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6kHz、radiko)で放送中。また、radikoのタイムフリー機能では1週間後まで聴取できます。
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