駅伝好きタレント西村菜那子さん〜好きを仕事に(後編)〜加納由理 Track Town JPN

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ただ走るだけ、ただ飛ぶだけ、ただ投げるだけでない陸上競技の魅力を。日本唯一の陸上『雑談』専門チャンネル『Track Town JPN』

”駅伝に詳しすぎるアイドル”として2022年9月までNGT48のメンバーとして活躍されてきた西村菜那子さん。
Track Town JPNの出演メンバーである加納由理さんがインタビュー。
その後編をお届けします。

※前編はこちらから
駅伝好きタレント西村菜那子さん〜好きを仕事に(前編)

※加納由理さんが先日公開されたnoteと同じ内容を改めて記事にしています。

 

 

 

目次

  1. これまでで印象深かった駅伝の仕事
  2. 今後やってみたいこと
  3. アイドルから次のステージへ
  4. 最後に

これまでで印象深かった駅伝の仕事

 

加納:駅伝関係で仕事をやった中で一番印象に残っていることは?

西村:2017、2018年にまだ研究生だった頃なんですけど、駅伝の地上波の番組に出させて頂いたことがあって、豪華なタレントさんの中に私がいて、大丈夫かな?っていうことがありましたね。

加納:それって、なんの番組ですか?

西村:駅伝オールスターズっていう番組でした。

増田明美さんもいらっしゃいました。

年末の高校駅伝や都道府県対抗の駅伝に向けての番組でしたね。

初めてカンペを読むこともやって、こんなに大変なことなんだと思いました。

お笑いタレントさんがいる中で、自分が発言する場がこんなに無いことがあるんだと。自分から話さないと出番が無くて、そこでバラエティーを学びましたね。

加納:それって、自分が発しないと全く出番がない感じなんですか?

西村:映像があるときに、ワイプってあるじゃないですか?

芸人さんたちはずっと映像を見ながら話されていて、話していると映像で抜かれるし、話さなかったら全然映らないしといった感じで。
みなさんの顔を伺いながら、こうやってやるんだと。

でも、私は全然爪痕が残せなくて終わってしまったんですけど。

加納:ちなみにどんなこと話したとか覚えていることありますか?

西村:私のコーナーを頂いたんです。

村澤明伸さんの出身が長野県で、私も長野県出身なんですけど、村澤さんのごぼう抜きを説明するというコーナーでしたね。

ほんと、そこでしか発言できなかったと思います。

その時、私がAKB48の総選挙にランクインした年で、43位だったんですけどその順位を芸人さんにいじってもらいましたね。

私からは何も出来なかったですね。

今の自分でもめちゃくちゃ入っていけるのかというと、そこまでではないと思うんですけど、勿体無いことしたなーと思いましたね。

加納:話聞いているだけでも難しそうだし、場数も踏まないと話のどこで入っていっていいとか分からなそうですね。

西村:本当にそうでして、NGT48でも私は1期生ってのもあって、MCやることも多いんですけど、それが出来るようになったのも、間違いなく駅伝の番組で場数を踏んだからだと思っています。

長野の番組も出演させて頂いているんですけど、割とリラックス出来ているのは富士山女子駅伝や出雲駅伝とかで、1人で地上波に出させて頂いたおかげだなと思っています。

ただ、うまくいったことはほぼ無いですね。

加納:これからもあるし、どうなりたいとか目標が高かったら簡単に満足出来たって思うこともないんじゃないかと思うんだけど。

西村:今思うと、私はアナウンサーではなくアイドルとしてのキャラクターを求められているのに、場を回さないととか考え過ぎていたのかなと思いました。

加納:ちゃんとやらないととか思えば思うほど、空回りするみたいな。

西村:19、20歳くらいの時は本当にそうで、NGT48では爪痕残せないから、他のところで頑張らないと!ってずっと思っていましたから、もう少し落ち着いてやればよかったなと。

ちょっと、外でガツガツし過ぎましたね笑

でも、NGT48を無理矢理売ろうっていう気持ちは無くて、陸上部の経験があるわけではないですし、純粋に駅伝が好きでいるので、だから評論家みたいなことは言わないです。

加納:駅伝って見る人によって受け取り方や楽しみ方が違うからね。

コメントに正解がないのが面白いのであって、経験者の私でもコメントには困る時あるからね。

西村:ええ、そうなんですか?

私は、最近は素直に分からないことはわからないって言うようにしていますね。

あと、最初は陸上好きって言っても信じてもらえないこともありました。

Twitter始めたのも最近で、Twitter始めたことで本当に陸上好きだったんだねって言ってもらえるようになりましたね。

Twitterで箱根駅伝の選手とか柏原さんとかEKIDEN Newsの西本さんが絡んでくれるようになって、陸上ファンの皆さんも暖かく見てくれるようになって、風向きが変わった感じですね。

加納:私はだいぶ人見知りなんですけど、西本さんから「加納さん、あそこ絡んできて」とか言われて、何度やっても「どないしよ、でもこれやらないと変われないよな」って思いながら、勇気を出して現場に行くことが多くなりましたね。

西村:そうなんですね。私にもOTT(オトナのタイムトライアル)とかも「勉強になるよ」って感じで誘って下さって、有難いなと思っています。

全然プライベートで会場設置とかのお手伝いをさせて頂きました。

 

今後やってみたいこと

 

加納:卒業後にやってみたいなということはありますか?

西村:陸上関係で言うと、今やりたいと思っているのは駅伝のパブリックビューイングですね。

会場を押さえて、箱根駅伝ですとゲストは箱根駅伝経験者の方とか。

地上波だとなかなかできることも限られてくるので、もう少しできる幅を増やしたことがしたいですね。

まずは、出雲駅伝でやってみたいです。

チャレンジしてみて、どんな反応かをみてみたいですね。

あと、自分のファンの方が走っている姿も見てみたいですね。

加納:走ってくれるでしょう。

西村:実際、私のファンの方で陸上の経験がない方がOTTに参加して下さったこともあるんです。

そういう方もいらっしゃるので、出身の長野で出来たら良いなって思いますね。

本音を言うと、アイドルで陸上のイベントをプロデュースした人はいないので、NGT48在籍中にやりたかったですけど。

加納:ちなみに、アイドルからの視点で陸上界を盛り上げるためにはこんなの良いんじゃないっていうアイデアってありますか?

西村:サッカーとか野球は観戦もそうですし、監督サイドが盛り上がっているのを見るのも面白いし、それこそ、スタジアムにフードもあるじゃないですか。

加納:野球はビール飲みながらとかね。

西村:そうです、見る方が楽しめるように運営が動いているなと。

陸上ではまだあまり見たことが無いような。

加納:陸上は見るほうに集中みたいな。

西村:私は、集中して見るほうが良いんですけど、陸上も見る側の楽しみ方を特化するとまた見え方が変わってくると思うんですけど。

 

アイドルから次のステージへ

 

©︎ILLUMINUS/CANVAS

加納:NGT48の卒業発表する前日に話を聞かせてもらうってなかなかなタイミングですけど、今の心境ってどんな感じですか?

西村:私1期生なんですけど、最初は26人いたんですけど、今はだいぶ卒業してしまって7人になりました。

いろんな子の卒業を見送ってきて、私も卒業するんだという不思議な気持ちの方が大きいですね。

加納:それってどんなタイミングで決めるんですか?

西村:私は2年前くらいから少しづつ考えていたんですけど、コロナ禍ってのもありましたし、なかなかちゃんと決められなくて、去年の11、12月くらいに決めた感じですね。

他のメンバーの卒業も続いていたので、今のタイミングになりましたね。今、本当に緊張しています。

加納:明日、どんな感じで発表するんですか?

西村:明日、劇場公演があるので公演が終わったタイミングでお知らせっていう感じでファンの方には伝えます。

まだ同期の数人しか知らないので、ファンの方も全く予想していない感じですね。

卒業発表するとお通夜みたいな雰囲気になるので、ツアー前ってのもありますし、卒業まで意外と時間が無いのもあって、みんなどんな反応するのかなと緊張感がありますね。

緊張しすぎて、ほぼ毎日卒業発表する夢を見ています。

加納:なんかわかる。

選手の時、コール漏れする夢はよく見たな。

西村:ええ、そんなのあるんですか?

卒業発表する夢も見るんですけど、ネットニュースが荒れる夢も見ます。

卒業発表のことや卒業後どうなっていくんだろうとか、ずっと考えていますね。

加納:全く違った活動内容にはならないだろうけど、ひとりになるっていうのは不安だよね。

西村:そうなんですよ。

今まで守られてきたってのがあるので、ひとりになった時にNGT48の肩書きが無くなる私には何が出来るんだろうって。

1人になった自分は需要があるのかなとか、そんなことをずっと考えていますね。

加納:それはめっちゃわかる。

西村:1人じゃほんと何も出来ないんですよ。

社会経験も圧倒的に無いですし、出来ないこと多いなって考えてしまいますね。

いざ、就職するってなったら私絶対困るやんと。

実際、そういうメンバーもいたし、やっぱみんな苦労しているので、色々考えてしまいますね。

加納さんはセカンドキャリア決める時、どうやって決めました?

加納:私、今でもそんなうまく動けているわけじゃないからね。

私の場合は、競技辞めたら会社も辞めないといけなかったから、いきなり社会に放り出されて一人になったのよね。

小学校から陸上初めて、35歳まで競技やってそれしかやってなかったし、考えても私出来ること何も無いなってなったね。

元々、自分に自信があるわけではないから、一人になって余計にどんどん自己概念が下がっていくのを感じていたね。

そこから1年後くらいに、会社の経営者の方を紹介して頂いて、そこで「これまでやってきたことを活かせる仕事をした方がいいよ」って言われて、まずは、表情が怖いから笑うトレーニングとか、人と会話をするとか、人前でプレゼンのトレーニングするとか、もう、当たり前に出来ることも出来なかったから、そこからだったね。

文字もたくさん書きました。まずは選手時代の振り返りからって感じで。

そうするうちに、SNSとか通じて私の活動とか知ってくれる人も増えてきて、ゲストランナーとかイベントのお仕事を頂けるようになったって感じかな。

西村:引退後、何に一番苦労しましたか?

加納:今の仕事をどうやって頂くかですかね。

西村:うわー、めちゃ切実。

加納:コロナ禍に入ってからは、イベント関係はほぼキャンセルになってしまって、全くこれまでと状況が変わってしまいましたね。

でも、自分でもこれからの仕事について考えるきっかけになったのもあります。

これまでの受け身の状態から自分で何かを生み出して行動に移していかなければいけないなと。

西村:イベントの需要は難しいですよね。

卒業した25歳の私に需要あるのかな?とか、考えだすとキリがないんですけど、結構ネガティブになってしまっていることもありますね。

明日、卒業発表したら自分の中で何か変わるのではないかと思っています。

アイドルとアスリートって似た境遇でもありますよね。

加納:アスリートはいつかは引退ってのがあるからね。

一線は退くけど、今後も競技は続けていくから、あえて引退ってのを言わない人もいるけど。

西村:アイドルは期限が短いので大体一度20歳あたりで先のことを考えるんですよ。

次は、周りが大学を卒業するタイミングの22歳。

年齢の節目ごとに次のことを考えるので早いですよね。

加納:誰でも主となる職業が変わらないとしても、年齢とともに立ち位置とかどこを大事にするとか変わってくるので、節目で自分の人生を振り返ったりじっくり考えることは必要ですよね。

今回、西村さんと色々話せて良かったです!

 

 

最後に

 

インタビューした内容をほぼ修正することなく出させて頂いたのは初めてというくらい、飾らないインタビュー記事になりました。

それは、西村さんが常に全力で筋肉痛になるような負荷をかけて活動しているから?

・・・なんて思ったり。

共感出来る部分も多く、録音して音声を繰り返し聴きながら、私自身のセカンドキャリアについても改めて考えるきっかけになりました。

今後の新しい活動も注目して応援したいと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました!

 

加納由理

 

※加納由理さんのnoteはこちら
加納由理note

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