旧統一教会、田中会長の記者会見。予定以上にしゃべり続けたのにはワケがある?
10月12日「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送)、大竹メインディッシュのコーナーにビデオニュース・ドットコム主宰、ジャーナリストの神保哲生さんが登場した。
大竹まこと「神保さんは先日、旧統一教会の幹部による記者会見の司会を担当されましたね。これはどんな感じでした? 長引いたようですが」
神保哲生「私は外国特派員だった時代が長いので、外国特派員協会の記者会見を組織する世話役というか、委員長というのを長くやっているんです。司会を務めたんですけど、記者会見のときはだいたい事前にスピーチがどれぐらいか聞いて、質疑の時間も確保したいので、『これぐらいの短さにしてください』と伝えます。通訳が入ると長くなるんですね」
壇蜜「はい」
神保「スピーチが30分で終わるとのことだったので、残りの30分を質疑にということにしたんですが、30分を過ぎても終わらず……。司会者としては先に行かないとまずいということで35分ごろから言っていたんですけど、40分になっても終わらない。3回ほど静止して、田中会長は最初『やらせてください』と言ったんですが、それ以降は静止しても無視して、読み続けるという感じに」
壇蜜「はい……」
神保「それがテレビでも中継されたので、言いたいことが最後まで言えた一方で、『そういう体質の団体なんだな』というのは見せてしまったのではないかなと」
壇蜜「静止して応じる方は……?」
神保「普通は応じますよ。『あ、もう時間ですか』『そろそろまとめてください』っていうね。言いたいことが残っているなら質疑の中で入れ込めばいいわけだから……。しゃべる場所を提供するけど、一方で質問の機会を、というのが記者会見なので、どこかで折り合いがつくものですけど、まったく意に介さず読み続けた。めったにないパターンでしたね。珍しかったし、体質的なものが垣間見えたかなと思います」
大竹「幹部の方も、上からの意向みたいなのを伝えようとした?」
神保「内情まではわかっていません。ただいくつかいえることは、まずしゃべる内容が、細かい原稿で用意されていて。日本語・英語が、区切るところまで全部決まっているような形で。クリアフォルダーにA4で7ページぐらい入っていたんです。関係者の方が皆さん持っているんですね。個人のものではなく機関決定されたものというのがうかがえる。あと先ほども言ったとおり、静止に応じなかったというのが中継されると印象が悪いですね?」
大竹「そうですね」
神保「世の中に対して自分たちの印象を悪くするように振る舞うって、マイナスじゃないですか。あれは統一教会を長く取材している方からすると、世に向けた記者会見ではなく、信者に向けて『あなたたちのことを考えています!』『信者の方々が苦しんでいることもわかっている。対応策をとろうとしている』と伝えることがメインだったと。そうすると、静止を振り切って印象が悪くなった、なんていうことはどうでもいいわけですよ」
壇蜜「はあ~……!」
大竹「信者向け」
神保「信者向けにそれを使ったんじゃないか、とも言われています。本当のところはわからないですけど」
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