「え~い、静まれ、静まれ!」水戸黄門の決め台詞はこうして誕生した…大和田伸也が明かす3つの名台詞とは?
国民的時代劇として有名なTBSドラマ「水戸黄門」で2代目「格さん」を演じた大和田伸也さんが10月10日の「くにまる食堂」にご来店。人々の記憶に残る名台詞が誕生した背景を明かした。
野村邦丸アナ「初代の黄門様は東野英治郎さん。大和田さんが渥美格之進を演じたのは、横内正さんのあとでしたっけ?」
大和田伸也「そうですね。(佐々木助三郎役の)杉良太郎さんと横内さんの後です。東野英治郎さん、里見浩太朗さん、僕。なぜかこの時からすごく視聴率が上がったようで、国民的ドラマになったんですね。それで「え~い、静まれ、静まれ!」っていう決まり文句を考えたのは僕なんですよ。」
邦丸「ちょっと待って。名台詞を定着させたのではなく考えた?」
大和田「色いろんな言い方が台本に書いてあるんです。「先の大納言」とか色々あったんです。それを当時の逸見さんっていうプロデューサーに「これやっぱり同じ方が皆さんにウケるじゃないですか?」って話して決めたんです。」
邦丸「あ~、そうなんだ。控えおろう!って覚えていますよ。」
大和田「それもいろんな言い方があったんですけど、とにかく「え~い、静まれ、静まれ! この紋所が目に入らぬか。こちらにおわすお方をどなたと心得る。恐れ多くも先の副将軍、水戸光圀公にあらせられるぞ。え~い頭が高い。控えおろう!」っていうのにしたんです。」
(スタジオ拍手)
大和田「朝だから声が出てませんけど。」(笑)
邦丸「ドラマが始まって47分ぐらいでしたっけ?そろそろ印籠が出るのって。」
大和田「ええ。そのころになると長嶋監督は「よし勝った」って言ってもうテレビ見ないという話を聞きました。(笑)このセリフを言ったおかげで、未だにどこに行っても「やってくれ」って言われます。僕ね、考えてみると役者人生でこういう決まり文句が多いんですよ。その後ライオンキングというアニメを30年ぐらい前にやって、この間実写版もやりましたけど、この台詞をやってくれって言われることも多いんですよ。」
邦丸「やってください。」
大和田「シンバっていうライオンの子供が迷った時に、亡くなった父親のムファサが語りかけるんです。「思い出せ、お前が誰かを」って言うんです。すると彼は自分の人生や生きる術を思い出して更生して強い王になるんです。」
邦丸「若いスタッフはみんな頷いていますよ。」
大和田「もう一つあるんです。」
邦丸「知ってますよ!これは分かります!○○でしょ?」
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