大谷翔平が「ダブル規定到達」達成 会田卓司氏が絶賛「我々は思い込みで色々な可能性を潰している」
アメリカのメジャーリーグ、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手が、5日の今シーズンのレギュラーシーズン最終戦でまたもや快挙を成し遂げた。10月7日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、このニュースについてエコノミストの会田卓司氏と寺島尚正アナウンサーが意見を交わした。
「ピッチャーは打たなくてもいい」が過去の常識に
大谷選手は先発ピッチャー兼3番指名打者で出場。投手としての16勝目こそ逃したものの、今シーズンの通算投球回数が166となり「規定投球回数」の162をクリア。「規定打席」との同時到達を達成した。
「規定投球回数」「規定打席」とは、メジャーリーグでタイトルを決める際に原則的に到達していなければならない数字のこと。これで大谷選手は「最優秀防御率」や「首位打者」などのタイトル争いに参加することができる。
ひとりの選手が両方の数字をクリアするのは異例中の異例で、ワールドシリーズが始まった1903年以降、初の快挙となる。ちなみに大谷選手は、投手としては15勝、打者としては34本塁打・95打点・打率2割7分3厘という成績だった。
寺島アナが「ベーブ・ルースも成し遂げてなかったということですよね」と問いかけると、父親がプロ野球選手で野球に造詣の深い会田氏は「二刀流を実現するだけでなく、二刀流で高みに登った証拠」と絶賛し、彼の活躍から学ぶことは多いと指摘した。
「大谷選手の活躍を見ますと、我々も思い込みで色々な可能性を潰してると再認識しました。“投手は打てないものだ”“打者が投げるのはあり得ない”という思い込みを大谷選手が払拭してくれました」(会田氏)
寺島アナがかつて野球の実況中継を担当していたときは「ピッチャーというのは打てない。打席には立つけど打たなくてもいい」というのが常識で、相手ピッチャーが打席の投手にインコースを攻めるとブーイングが起こったものだという。
会田氏は「よく考えてみれば、投手が打てた方が勝てるわけですからね」と、昭和の常識が完全に過去のものになったと振り返った。
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