来年には物価が下がる?森永卓郎が解説

来年には物価が下がる?森永卓郎が解説

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10月3日放送の「大竹まこと ゴールデンラジオ」(文化放送)では、経済アナリストの森永卓郎氏が、日々高騰する物価と今後の見通しについて自身の見解を語った。

森永氏は、9月26日に開かれた懇談会で日銀の黒田総裁が物価上昇は資源高や円安を背景にした一時的なものであるという認識を示したことについて触れ、「ほとんどメディアは無視したんですよこの黒田総裁の発言を。ただ私は、これは正しいと思っています。来年中に物価が下がってく状況というのも十分あると思っているんです」と黒田総裁の発言を肯定した。

森永氏は「何故かというと今の物価高って2つ理由があるんですね。1つは資源高。石油の値段、トウモロコシとか小麦とかあらゆるものの値段があがった、これが物価上昇の理由の三分の二です。この資源高の方現在どうなっているかというと、例えばニューヨークの原油がワイン樽ほどの石油が4か月前は120ドルだったんですよ。今は80ドル。つまり3割下がっているんですよ。で、原油が下がると天然ガス、ガソリン灯油みんな下がっていくんです。小麦の価格も5月末が1ブッシェル12.7ドルだったんですけど、9月末で9.0ドル。これも3割くらい下がっているんですね。その他のほとんど商品も2~3割値下がりしている。じゃあなんで今値上げするんだよって思う人もいると思うんですけど、これにはタイムラグがあるわけです。例えば石油にしても海外で引き渡された石油がタンカーに乗って日本に入ってきてガソリンスタンドに行くまでに何か月もかかるわけです。ざっくりいうと半年前後のタイムラグが生まれちゃうんですよ。だから放っておいても今下がっている国際商品取引価格が我々の暮らしに反映されてくるので下がってくるのは確実」と物価が下がるメカニズムを解説した。

物価高騰の2つ目の理由である円安についても「この円安の方も私は長続きしないと見ています。今アメリカは物価を落ち着かせるためにどんどん金利を上げているわけですね。多分来年初めくらいまでは引き上げを続けるでしょうから、そうするとアメリカの長期金利が6パーセントくらいになった時、アメリカの過去の株式の平均利回り6パーセント(で大体同じくらいになる)。ということは固定金利の国債とか債権と、どんどん下がっていくかもしれない株式とどっちをとりますかってなったときに国債を買う人が増える、現にもう増えてきているんですよ。そうすると株価がドーンと落ちて、それに焦ったアメリカの中央銀行が金利を下げに行く。日米の金利差が縮まって再び円高に向かうっていうのが多分来年半ばぐらいから起こる事態なんですね」と自身の見解を語った。

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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