「ビートたけしに騙された！」今はなき浅草・フランス座で見た衝撃の事実を三又又三が激白！

三又又三「僕が19歳ぐらいのときはフランス座がギリギリあったんですよ。そこでフランス座に入って、エレベーターボーイからたけしさんと同じ道を歩もうと思ったんです。たけしさんはフランス座の思い出をオールナイトニッポンで面白おかしく言ってて、オレは「うわー楽しそうだな」って思ってたんですけど、なんか照明が薄暗くて踊り子さんというより「妖怪」がどんどん出てくるんですよ。」

野村邦丸アナ（笑）「ストリッパー嬢ね。」

三又「その合間にコントをやるんですけど、笑う余裕がなくて。ビートたけしさんってこんなところで3年も4年も暮らしてたの？って考えたら「オレには無理だ」ってなりました。「うわ、ビートたけしに騙された！」じゃないですけど、本当にドーンって現実を叩きつけられました。」

邦丸「それでどうしたの？」

三又「逃げるようにフランス座を出て隣の演芸場に入って。そしたら当時の大トリは、今はもう亡くなった三遊亭圓歌師匠（3代目）で「中沢家の人々」っていうほぼ漫談みたいな噺をされてて、そのトリ前の昔昔亭桃太郎師匠はジャイアンツがいかに好きかっていう、とにかく漫談なんです。このおかけで漫談って素敵だなって思って救われました。」

邦丸「圓歌師匠は新作ネタをずっとやってましたね。」

三又「それで高校の同級生とコンビを組んだりして、横浜のライブハウスに出てたんですけど、正直その時は「こんなところにいて未来ってあんのかな？」と思いながら1年ぐらいやってたんですよ。そしたら支配人に「お前と話したいっていう人がいる」って声をかけられて、小さいおじさんと会ったんです。それがヤギさんっていう、当時のビートたけしさんのマネージャーで「オフィス北野に来ませんか？」って言われて。「え？なにこれ？んなわけねえじゃん」と思ったんですけど、今は会社にビートたけしとたけし軍団しかいないので、将来のために芸人をどんどん入れていこうとしているって言われて、オレがその第1号なんですよ。」

邦丸「そのライブをたけしさんのマネージャーさんが1回見にきたってこと？」

三又「いや、あとから聞いたら1年間、身を隠して通ってたんです。支配人は知ってましたけど僕ら芸人には言ってなくて、ビデオを撮って、それを会議にかけてたんですって。」

邦丸「へえ～」

三又「オレ、スカウトってアイドルが原宿でされる夢のような話だと思ってたんで、まさか自分がされるとは考えてませんでした。」

邦丸「これで売れっ子への切符は手にしたようなもんだね。」

三又「ですねぇ。」（笑）

こんな三又さんが、どうやってビートたけしさんに気に入られて芸名をもらったのか？気になる人はradikoのタイムフリー機能でご確認下さい。

「くにまる食堂」は平日朝11～13時、文化放送（AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko）で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。