水面下で水害を防いでいた!? 最大54万トンも貯水できる「調節池」とは?
9月28日「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」(文化放送)、特集コーナーは「水害対策最前線」と題して、台風や集中豪雨、浸水などの水害に向き合った。
西川あやの「気候変動の影響などから、年々、大雨が増加。水害リスクが高まっています。実際に1時間あたり50ミリ以上の大雨が降った回数、70、80年代に比べると、いま1.4倍なんだそうです」
大島育宙「え~っ!?」
永井玲衣「うわあ……」
西川「実感が数字になって出てきているんですね。それにともない水害の被害額も増加しています。2012~2016年の平均被害額が3820億円、2017~2021年は1兆320億円。被害額2.7倍ということです」
大島「ええ……? こんなに露骨に増えているんですね」
西川「こうした被害を少しでも減らしていこうと、東京で、ある取り組みが行われています。それが……ため池」
永井「原始的な気がしちゃうけど」
西川「大雨により処理しきれない水を一時的にためるための調節池(ちょうせつち)と呼ばれる池のような施設で、これを東京の各地に整備しているようです」
大島「全然知らないです」
西川「たとえば川沿いの公園や道路の地下空間を利用していて。地下にあるから知らなくても当たり前。川と調節池をつなぐ堰、流れをコントロールするものから、調節池に水が流入する仕組みになっています。ためた水は水位が下がったあとに川に戻す」
大島「すごい技術だ」
西川「先日、氾濫の危機に遭った目黒川でも、五反田に調節池がつくられていて、25メートルプールおよそ670個分の水をためることができる」
大島「すごい。すごい量であることはわかる。散歩していて『ここに調節池があります』という看板を見たことある気もするんです。意味がよくわからなくて『ないじゃん』と思った記憶がある。それだったのかな」
東京都ではこういった調節池を12の河川、28箇所に整備している。
西川「中でも最大規模なのが、環状7号線の地下にある神田川調節池。トンネル状の施設で直径12.5メートル、全長4.5キロほど。これは25メートルプール1800個分。54万トンの水をためることができるんです。スタジオに写真があるんですけど、大きなトンネルみたい……」
永井「そうですね、イメージとしては地下道みたいな感じですね、トンネルに近い」
西川「実際に2019年の台風19号の際には容量の9割まで水がたまったそうで。そのおかげで神田川の氾濫を防ぐことができた」
地下で進んでいた、東京都の水害対策に3人とも感心の声を上げる。このあとは個人向けの水害対策も紹介した。
「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」は毎週月曜~金曜の午後3時30分~5時45分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
※他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。