「岸田さんは今になって頭を抱えてるんだよ!」国葬めぐり室井とジャーナリスト青木がいいたい放題
安倍元総理の国葬はなぜ行うことになったのか?9月23日の大竹まことゴールデンラジオは、大竹がお休みで留守を預かる室井佑月とジャーナリストの青木理が、リスナーから寄せられた国葬をめぐる疑問に各々の思いを述べた。
青木理「一部の報道に出てるけど、岸田さんは最初は内閣・自民党合同葬にしようとしたんだけれども、ある自民党の大物から「理屈じゃねえんだよ」って言われたからだっていう話もあるね。」(笑)
室井佑月「麻生さんね。それで「決められる自分」になろうとしたんだけど今頭を抱えてると思うよ。」
青木「おそらく(国葬を決断した)理由は二つあって、一つは選挙の演説中に亡くなるという衝撃的な事件だったので、もちろんアンチはいるだろうけれど、概ねの国民は認めてくれるだろうっていう思いがあった。もう一つは、自民党内の最大派閥の安部派を抑えたい、かつ安倍さんの後ろにいたコアな保守層・右派層みたいなものも抑えたい、ということで政治決断をした。」
室井「ウケると思ってやったんだけど風向きがちょっとずつ変わってきちゃったってのが真相だろうと思う。だけど国葬にするっていうのは違憲でもないし合法とも言えない。」
青木「法律がないからね。」(笑)
室井「だから立法するまでの時間がないなら、そのことだけで集中して3日ぐらい国会を開いて、多数決はどうせやることになる。そのぐらいはやるべきだったと思う。」
青木「国葬というものが安倍さんに対するある種の総合的な弔慰を示すものであるんだったら、行政府だけではなく国権の最高機関である国会に諮って最低限議論をして、せめて最大野党の理解は得るっていうような手続きは必要だったよね。かつてに比べて政治家の質が落ちたのか、例えば吉田茂の国葬の時は、佐藤栄作が自分の知り合いの政治家を当時の最大野党である社会党を送って、一応野党に対する説得工作をしてるわけです。つまり行政府の長として立法府の理解を得る、なかんずく立法府の中でも最大野党勢力に理解を得なくちゃいかない、っていうのはまさに憲政の王道なわけです。そりゃ国会で議論しないで裏で社会党にネゴするのは問題だけども。でも当時はまだ国会あるいは野党に理解を得なくなっちゃ国葬はできないんだっていう頭はあるわけです。岸田さんにはそれもない。」
室井「岸田さんは今本当に頭抱えてんだって。国葬をすごくゴージャスにしても反発されるし、ショボかったらショボかったで言われるわけじゃん。後は海外の要人のこともある。」
青木「来ないからね。」
室井「国内向けには、日本は優位な立場にあるみたいなことをずっと言ってたのに、いろいろバレるじゃん。」
青木「これは不運と茶化してはいけないけれど、エリザベス女王の国葬が直前に行われたよね。君主制の有り様とかいろんな議論があると思うけど、演出も画像も非常に作り込まれた普通に見てれば感動しちゃうような国葬が直線に行われたことも大きな影響があるよね。」
「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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