「働けるなら働いたほうがいい」65~69歳の就業者 5割超え、増える働く高齢者
9月19日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)は、月曜コメンテーターで経済評論家の上念司氏と寺島尚正アナウンサーが、定年後の就労者数が増加しているとの日本経済新聞の記事について議論を交わした。
60歳から20年「ヒマしてても仕方ないでしょ」と上念氏
総務省がきょうの敬老の日を前に2021年の65歳以上の就業者数をまとめた。結果は2020年から6万人増え、909万人。18年連続で増加しており、過去最多となった。就業率は25.1%で、65歳~69歳に限ると50.3%と初めて5割を超える結果となった。
定年延長の広がりで高齢者が以前よりも働きやすくなっている。
このニュースに、上念氏は「まぁ寿命が延びてますからね。ヒマしてても仕方ないでしょう。60歳で定年退職して80歳くらいまで生きるとしたら、20年もヒマしてなきゃいけないので。やっぱり働かないと社会との接点を失ってしまうので、働けるなら働いたほうがいいと思いますよ」と肯定した。
寺島アナも、「会社員でいうと定年延長というのがありますからね。私の父親くらいの世代だと60歳で定年でしたが、今は65歳。下手したらもっと延びますもんね」と、70歳までの就業機会の確保を努力義務とした改正高年齢者雇用安定法について触れた。
上念氏は「70歳手前くらいで働いてる人もいますね。問題なのはそういう人たちがトップに残っていて、古い感覚で経営とかされてしまうと困っちゃいますね」と、高齢者も若い感覚を受け入れていくことが重要と説いた。
世界の主要国で2021年の高齢者の就業率を見ると、25.1%の日本は34.9%の韓国に次いで2番目の高さ。アメリカは18%、カナダは12.9%、イギリス10.3%、ドイツ7.4%となっている。
「比べてみるとけっこう違いますね」と、寺島アナ。
上念氏は「そうですね。若い時に稼いで年取ったら休むという感覚なんでしょうかね。欧米は特にそうですね。私がニューヨークで出会ったスイス人のご夫婦はたぶん働いてなくて、世界中旅してるんですね。なにやってる人たちかはよく知らないんですけど、インスタグラムを見ているとヨーロッパを旅してますね」と、欧米人と日本人との「働くこと」への考えの違いを紹介した。
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