大師山寺・大塚知明住職のストイックな日常生活に、邦丸アナも困惑!?
9月15日(木)の「くにまる食堂」(文化放送)に、奈良県・大師山妙法寺の住職・大塚知明(おおつか・ちみょう)さんがご来店! 最初のコーナー「今日のA定食」では、DJとしてもご活躍中の大塚住職が、普段どんな日常を送っていらっしゃるのかを聞いてみた。
野村邦丸アナ「今お坊さんってジャズライブをやったりとか、落語家さんをやったりとか、色んなことをされるお坊さんが随分増えて、皆さんどうぞお寺に来てくださいっていう活動をしているんだけど、大塚住職の一日ってどんな感じなんですか?」
大塚知明住職「大体起きるのは6時頃とか。最近ね、5時に目が覚めるんですよ」
邦丸「年取ったからでしょう?(笑)」
住職「そうそう、そう思いますよ(笑)。目が覚めたら起きようやないかと起きて、まずは仏さんにお茶とお水をお供えして。で、ご飯を炊いてる時は仏飯(ぶっぱん)をお供えして、そしてお勤めをする。その後はお参りに行く時はお参りに行ったりとか、今日みたいなラジオに出る日はね、朝からラジオ番組のことを考えて原稿を書いたりとか、そういう風にして日によって違うんですよ。しかしながらお坊さんは、365日休みがございませんね」
邦丸「あっ、完オフはないんですか!」
住職「無いです、まったく。まあお坊さん同士で集まっても言うんですよ。『えっ、休みあんの?』って。『無いに決まってるやろ』って話ですわ(笑)。私のところは特に、いろんな方がご相談されに来るでしょう? そうすると『これから行っていいですか?』って話も結構あるんですよ。それをね、時間が空いてたら断ることは出来ないんで、夜中の12時であろうが『いいですか?』って言われたら『どうぞ』って言うてしまうんですよ」
邦丸「そういうもんなの?」
住職「そう。やっぱり、悩み事ってその時に解決したいでしょう? 時間が経つと考え方とか変わっていくんです。例えばイライラして腹立ってどうしょうかな?と思った時に、ほったらかしにされてたら、心の中の悪い感情というのは、考えれば考える程エスカレートするんですよ」
邦丸「悪い方へ悪い方へ行きますよね」
住職「そう! その時に、先にパッと聞いて、『そうじゃないんやで』って言うてもらったら、不安が解消された瞬間そこからは悪い方へ考えなくなるんです」
邦丸「楽になるってことですか?」
住職「そうです。特に私のお寺はそうなんです。相談するお寺ですから。そういう時に断ってしまう……もちろん予定が入ってたら別ですけど、断ってしまうことはなかなか出来ないですね。だから365日24時間、ずーっと門戸を開くということは必要ですよね」
邦丸「俺、一時期ね、インタビューで生まれ変わったら何になりたいですか?って聞かれたら『住職!』って言ってたんですよ。勝手なイメージからすると、朝ちょっと早いかも知れないけど、ちゃんと修行もして、精進料理をいただいて、あとは大体竹ぼうきを持って境内を掃いているイメージがあるわけですよ」
住職「わかります」
邦丸「で、夕方修行が終わったあとは、般若湯……お酒ですよね、これをいただきながら、心豊かな時を過ごす。俺住職っていいなって思ってたんですけど、そんな人いない?」
住職「いないですね」
邦丸「ガハハハハハハ!!」
住職「はっきりいって最近はお酒も飲まないです」
邦丸「えっ、飲まないんですかっ!?」
住職「お寺に居る時に電話かかってきて『すぐに拝みに来てください』とかいわれたら、行けないでしょ? 昔は村のお寺やったから、多少飲んでても歩いて行けるようなところに檀家さんがありますやん。まあうちは檀家寺ではないのであんまりそんなことはないですけど、『今から拝みに来てください』っていわれた時に、行けない状況を作っておくっていうのはお坊さんとしてどうなん?って話です。だから飲んでるお坊さんも多いですが、今の若い人も私も、家で飲むことはまず無いですね」
邦丸「いざという時に備えて? 夕方前から般若湯漬けになりますからね、俺は住職にはなれないわ……」
この後のコーナーでは、住職が若い頃に経験された、過酷な修行のお話などを中心に興味深いお話を伺った。
「くにまる食堂」は平日朝11~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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