2023年度予算案 概算要求総額はなんと110兆円! 過去2番目の水準に財政は大丈夫?
9月14日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)は、2023年度予算について各省庁からの概算要求総額が110兆円を超え、過去2番目の水準に膨らんだことを伝えるニュースを取り上げ、水曜コメンテーターで経済アナリストの森永康平氏と寺島尚正アナウンサーが意見を交わした。
「けしからんという意見に流されてはいけないのかな」と森永氏
政府は物価高に切れ目なく対応するとともに、看板政策である「新しい資本主義」の具体化を目指すため、10月中に総合経済対策を策定する。その財源の裏付けとなる2022年度の第2次補正予算案を、秋の理事国会に提出する見通し。この第2次補正予算案は2023年度予算案と一体的に編成する方向で、その23年度予算案が各省庁からの110兆円を超える概算要求総額で過去2番目の水準に膨らんでいるという。
メディアが「財政膨張」の懸念を報じるなか、このニュースに森永氏は「最近、インフレだから円安を抑えるために金融緩和をやめろと言う人が多いですが、それと合わせて多いなと思うのが国の借金や予算を指摘する記事です。ただ冷静に考えてみたら、いわゆるコロナ禍という誰もが予想できなかった世界的なパンデミックやインフレが起きていて、さらにインフレの原因の一つとしてロシアのウクライナ侵攻があったりと、世界的に予測できていなかったことがいろいろ起きているわけです」と、昨今の世界の動きを指摘。続けて、自身の見解をこう述べた。
「こういう問題がいっぱいある中で、結果的に予算が膨らんでいくのは、それほど違和感のあることではないと思います。むしろ、これだけ問題が出てきている時に通常どおりの予算で対応しましょうというほうがおかしいわけですから。過去何番目の水準でけしからんという意見に流されてはいけないのかなと思います」(森永氏)
一方、寺島アナは「イメージとして、予算が増えると(税金が)『上がる!』『上がった!』などと大騒ぎする傾向にありますよね」と、世間の動きを指摘。
寺島アナの指摘に対し、森永氏は「ムダ遣いされているというような印象操作をされています。もちろん、すべてが正確に使われているのかというとそんなことはないと思いますが、とはいえ、それを全体に適応しすぎているという雰囲気を感じますね」と、補正予算案に対する世間の捉え方を問題視した。
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