9月1日を前に子供と大人の「行きたくない!」を考える
8月31日の「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」(文化放送)、特集コーナーでは「『行きたくない!』をクリエイティブ!」と題して、子供にも大人にも共通する「行きたくない!」という感情について語り合った。
多くの学校で9月から新学期が始まるが、過去40年の厚生労働省のデータを見ても、9月1日は「登校できない」「行きたくない」という声が多く、自殺者の数も最多となっている。
大島育宙「本末転倒ですよ。生きる力をつけさせる学校というところが、人を抑圧して生きさせなくしているという、最悪な話だと思います」
番組では18歳以下を中心に電話相談を受け付けているNPO法人、チャイルドラインの広報、高橋弘恵さんに話を聴いた。高橋さんは広報担当だが、20年以上、子供からの相談に乗り続けているという。
西川あやの「(高橋さんによると)最近の悩みの傾向として、コロナ禍以降に増えたのが心の問題ということで。なんとなく気分が落ち込んでいる、モヤモヤするけどうまく言葉にできない、そういった相談が増えているそうです。特に8月は『気分が落ち込んでいる』という相談が多く。対して毎日、雑談をするとお子さんから『話したら楽になった』とよく言われる。お子さんたちも大人と同じく、弱ったときに話を聴いてくれる人を求めているんだと思う、とのことです」
永井玲衣「話すだけでも楽になりますもんね」
大島「ひとりでネガティブなことを頭の中でぐるぐる考えているのがいちばんよくない。それを人とやるだけで全然違うものになるというのは、我々もよく経験していますね。ラジオを聴いている間、自分のネガティブな思考が止まる。それに近いかも」
西川「高橋さんは、もしも自分の子供、近くの子供が『学校へ行きたくない』と言ったら、まずは休ませてあげてほしい、と。そして、夜になったら『なんできょうは行きたくなかったの?』と聞いてみる。仮にウソをついてきたとしても、同じように休ませてあげる。今後のことも勝手に決めるのではなく、子供と相談しながら考えるのが大切。子供が『行きたくない』というかも、というもしものことは考えていてほしい、と」
大島「行きたくない、という子供の言葉に『ええーっ!?』『なんで!?』みたいな反応がいちばん傷つく。自分は異常なんだ、と思わせないことが第一歩かもしれませんね」
続いて大人の「仕事に行きたくない」という感情についても話し合った。「Biz Hits」が働く男女500人を対象に行なったアンケートによると、「仕事に行きたくないと思うことがある」という人が91.2%だったという。
大島「100%じゃないんですね。9パーどうした、社長かな?」
永井「社長のことも考えてあげて(笑)」
西川「理由を見ていくと『3位:仕事が忙しすぎる、同率2位:起きるのがつらい・やりたくない仕事がある、1位:人間関係がうまくいっていない』。1位は500人中155人、断トツで人間関係が原因だと」
大島「仕事の内容そのものじゃない。あの人と会いたくない、うまくしゃべれない、が1位になっている。日本経済から見てもすごく打撃のあることじゃないですか?」
永井「でも学校もそうですね。授業がイヤというより、いじめとか、デリカシーのないこと言われるとか……」
西川「ちょっとした友人とのすれ違いもストレスになる。私、そういう悩みを母に話す度に『人間ね、悩みの9割は人間関係なのよ』と言われて」
大島「悟っていらっしゃる」
西川「アンケートにも出ているとおり、悩みなんですね、人間関係が」
「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」は毎週月曜~金曜の午後3時30分~5時45分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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