オリ・パラ汚職「森元会長に200万円」 AOKI・HDの青木容疑者が供述　藤井氏「事実だったらアウトですね」

番組レポ 9/1, 2022

9月1日の「おはよう寺ちゃん」（文化放送）は、東京オリンピック・パラリンピックを巡る汚職事件について産経新聞の記事を取り上げ、木曜コメンテーターで京都大学大学院教授の藤井聡氏が、寺島尚正アナウンサーと意見を交えた。

がん治療の「お見舞い金」

賄賂容疑で逮捕された紳士服大手のAOKIホールディングス（HD）前会長、青木拡憲（あおき・ひろのり）容疑者が、東京地検特捜部の調べに対して、当時、大会組織委員会の会長だった森喜朗元首相に現金200万円を手渡したと供述していることが関係者への取材でわかった。2022年9月1日付の産経新聞が、そう報じた。

青木容疑者が現金200万円を手渡した時期は森元首相が会長だった時期と重なっていることから、特捜部は現金を渡した経緯や賄賂性の有無などについて捜査。青木容疑者は調べに、「2回に分けて森元首相に現金を直接手渡した。がん治療をしていた森氏へのお見舞いだった」と供述したという。一方、産経新聞が森元首相に取材したところ、「（現金の受領は）一切ありません」との回答を得たようだ。

記事を読み終えた寺島アナが、ひと呼吸して「こういう情報が入ってきましたね」と口を開くと、藤井氏は「これは事実だったらアウトですね。お見舞いで2回に分けて100万円ずつ渡しますかって話です。果物じゃありませんからね。100万円2回はあまりにも異様ですよね」と疑惑の念を示した。

続けて藤井氏は、森元首相の回答にも注目。「これは森さん側もめっちゃヤバいと思っているでしょうね。完全アウトだと思っているでしょう」と危機感を推測。一方、寺島アナも「『もらったけどこれは病気療養のお見舞い金です』と説明すればまだ……（賄賂性がないと説明できる）ということですよね」と、藤井氏の見解に理解した様子を見せた。

さらに、藤井氏は「弁護士にも相談しているはずですからね。『事実かもしれないけど、認めちゃダメですよ』といった遣り取りがされていそうですよね。どうなっていくのか、わからないですが今後の推移を注視していくしかないですね」と推測を深めつつ、今後の推移を注視する必要があると指摘した。