石原良純「父が亡くなる直前、手を握ろうとしたらパーンと手を払われました」
今年2月、石原慎太郎さんが89歳で亡くなった。8月30日「大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)」では、次男の良純さんが亡くなる直前の慎太郎さんの様子を語ってくれた。
大竹「お父さんの元気がなくなっちゃった時、良純さんが手を握ろうとしたそうですね?」
良純「それ、最期の一週間の時です。それまでは残り少なくなった旧友なんかと『俺は89年いい人生だった』などと電話で話したりして、俺も電話を取り次いだりしたんですよ。でも最期の一週間はなんか元気がなかったんですよ。その時、父は施設に入っていたんで帰り際に『じゃあね』って手を握ろうと思ったんですよ。コロナだったんで握っちゃいけないのかなとも思ったんだけど、でもまあ、こういう時は手を握るよなって思って握ろうとしたら、パーンと払われて怖い三角の目で俺を見てるんですよ」
大竹「(笑)」
良純「その翌々日に亡くなったんだけど、もう元気なのか、元気じゃないのかよくわからないんだよ。この人なんなんだろうって」
大竹「何て言われたの?」
良純「おためごかしじゃないけど、こういう時は『元気になって』みたいなこと言うじゃない?そしたら父が『何言ってんだ!つまんねーこと言ってんじゃねぇ!お前の言うことはあてになんねぇー!』って。この場面で怖い顔して子どもの手をはたく?俺もうびっくりしてさぁ」
大竹「あと『ちょっと売れたくらいでいい気になるな』とも言われたんでしょう?」
良純「それは亡くなる一か月前。大晦日に夜、父は夜7時くらいに寝ちゃったんだけど、その後、『寝れない』とか言ってガサゴソやってて、そのうちに電気つけて『原稿書きするから』とかゴチャゴチャ言い出したんですよ」
大竹「大晦日に?」
良純「もうすぐ年が明けようとする夜11時くらいだったし、久しぶりっていうか滅多にないし、ちょっと色んなこと聞きたかったから俺が『話しようよ』って言ったら『お前、何様のつもりだ!ちょっと成功したからって生意気な口たたくんじゃない!天狗になるんじゃねぇ!』ってホント、ある種ことばの天才だから一の矢、二の矢、三の矢ってトントントンって言葉が飛んでくるのよ」
この他にも、石原良純さんは父・石原慎太郎さんとの思い出をたくさん語ってくれました。もっと聴きたいという方はradikoのタイムフリー機能でお聴き下さい。
石原良純さんは番組の「大竹メインディッシュ」のコーナーにご出演です。
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