これからは住みやすさより家賃の安さがトレンドに!?
8月29日「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」(文化放送)、特集コーナーは「住みたい街ランキングをクリエイティブ!」と題し、メディアでもよく取り上げられる「住みたい街」について語り合った。なお今回は伝統芸能研究家の重藤暁が休みのため、ライターの速水健朗が代理を務めた。
「住みたい街」といっても不動産情報サイトによって傾向が異なる。2022年の首都圏版でも、SUUMOでは3位:大宮、2位:吉祥寺、1位:横浜。ライフルホームズでは「買って住みたい」が3位:横浜、2位:白金高輪、1位:勝どき、「借りて住みたい」(賃貸)が3位:柏、2位:大宮、1位:本厚木という結果だった。
速水健朗「(ライフルホームズの「借りて住みたい」は)グッと手に届きやすい、リアルな街の名前が出てきたなと感じますね」
山内マリコ「逆のイメージですけどね、大宮のほうが買って、白金高輪は借りて住むのかなって」
速水「理想もあるんじゃないですか? 具体的に買うかはともかく、っていう。勝どきとかも高いですから」
西川あやの「柏って実質、渋谷だと思います」
山内「え(笑)?」
西川「渋谷にあるお店、全部あった(見かけた)んですよ!」
速水「パルコとかね。柏も『渋谷売り』をしていた時期があるんです。いまは聞かないけど、かつては『千葉の渋谷』というアピールをしていました」
速水は90年代と現在の傾向を比べて、「下北沢」が上位に来なくなったという。一方で恵比寿が上がってきたのは、挟まれている渋谷、目黒以上に「オシャレ」というイメージが強まっているからではないかと分析する。
速水「『実際に住んでいる』じゃなくて『住みたい』となったとき、イメージが(ランクインに)重要になってくるんですね」
山内「『住みたい』だから、希望ですもんね(笑)」
話題は「住みたい街」から、物件の条件へと移る。
西川「築年数はみなさん、気にするんですか?」
速水「これまで日本人はすごく新築へのこだわりが強かったんですが、ここ5~10年ぐらい、中古マンションの人気が高騰しています。その中でもトレンドがあって、ビンテージマンション。70年代、80年代というかつての高級マンションのブームが来ているんです」
ビンテージマンションはもともと高級な物件のため、素材がいい点も人気の理由なのだという。さらに若者たちを見ると、物件の質よりも安さを求める傾向が増えているようだ。
速水「そもそも若い人たちが少なくなってきているので、ひとり暮らしも減っているんですよ。基本的に都心に行きたいのって若い人たち。友達と会いたいから、夜まで遊んでいられる都心を選ぶ人が多い。その中で傾向としていわれているのは『銭湯でいい』『風呂なし物件でいい』から、安い物件を探す、というもの。それが20~30代の中で見られる。そういう意味で注目の場所があるとしたら、初台」
山内「オペラシティがあるところ!」
速水「新宿の隣(京王線で1駅)なんですけど、古い街並みが残っていて下町感がある。高いところは高いですけど、古い場所を探せば都心に住めるよ、と」
放送ではランクインしたそれぞれの街についてもさらに詳しく触れている。
「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」は毎週月曜~金曜の午後3時30分~5時45分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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