下関国際の逆転劇を後押し? 甲子園の「手拍子」 選手への影響にネット上で賛否両論
8月18日、全国高校野球選手権大会(阪神甲子園球場)の準々決勝で大阪桐蔭高校と下関国際高校が対戦。この試合のある場面がネット上で賛否を呼んでいる。8月19日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、このニュースについて、寺島尚正アナウンサーが金曜コメンテーターでストラテジストの嶋津洋樹氏に意見を求めた。
嶋津氏「大阪桐蔭にとってひとつ大きな経験に」
スポーツニッポンによると、ネット上で賛否を呼んでいる場面は下関国際が1点を追う9回表。1アウト2・3塁という一打逆転のチャンスを作ると、球場全体が大きな手拍子に包まれ、まるで全員が下関国際の応援をしているような雰囲気だったという。この追い風に乗って下関国際の4番がヒットを打って逆転を果たすと、手拍子と割れんばかりの歓声が上がった。こうした状況はプレーをしている選手にも影響。大阪桐蔭のキャプテン星子天真選手は「お客さんの手拍子がすごくてのまれそうになった。2年生の前田が投げていたんですけど、その時に声をかけられなかったのが申し訳ないと思います」と話した。
この場面について、Twitterでは「全観衆の手拍子が共鳴して甲子園全体が下関の応援をしているくらいだった」と驚きの声が上がる一方、「大阪桐蔭完全アウェー」「9回表になって1塁側から下関を応援する手拍子。色々考えさせられました」など大阪桐蔭に同情する声も多かったという。
このニュースに対し、嶋津氏は「応援したくなるような雰囲気だったというところもあると思うので、両校どちらが悪いということはないと思います。それだけ(下関国際高校は)素晴らしいプレーをしていたということでしょうし、相手がいての試合なので、どちらかだけが悪いとかはないですよね」と意見を述べた。
また、寺島アナも「(手拍子をしていた方々も)決して悪気があって行ったわけではかったのでしょうね」とコメント。
さらに、嶋津氏は自身の経験をもとに大阪桐蔭への気持ちを述べた。
「私自身も、よく人前で話す時に誰も聞いてくれないということがあるんです。そこに危機感を持っている一方で、その雰囲気に呑み込まれちゃうと肝心なことが言えなくなるので、平常心を保つようにしています。大阪桐蔭の選手も『雰囲気に呑まれそうになった』とコメントしていましたが、ある意味良い経験になったのではないかと思います。もちろん、試合に賭けてきたものは色々あると思いますが、(大阪桐蔭の選手達が今回の結果を)1つ大きな経験ができたと捉えることができればと思います」
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