旧統一教会 巧妙な勧誘の手口とは?
旧統一教会のようなカルト教団になぜ入信してしまうのか?8月16日「大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)」では、かつて旧統一教会に入信していたルポライターの多田文明氏に、その巧妙な勧誘の手口を聞いた。
大竹「多田さんは何年くらい旧統一教会にいらしたんですか?」
多田「約10年」
大竹「10年!いつから?」
多田「1987年ですから、当時22歳ぐらいですかね」
大竹「聡明な感じのする多田さんが入信するに至った理由は何ですか?」
多田「旧統一教会のやり方なんですけど正体を隠して誘う。今でこそ正体隠しって話はすごく出てるんですけど、これが非常に上手なんですね。私が最初に誘われたのが大学4年の時。友達からバレーボールに来ないかって言われたんです。バレーボールに行ったら、そのまま入信しちゃったんですよ」
小島慶子「話に飛躍がありますね」
多田「まずバレーボールに行くじゃないですか。終わった後、喫茶店に誘われて、そこで『うちは自己啓発の勉強もしてるんだよ』と言われた。後でわかったことなんですけど、そのバレーボール大会に来ている人の殆どが統一教会員だったんです」
大竹「その時は多田さん含めて何人くらいが入信したんですか?」
多田「新しい人は2~3人くらいで、あと10何人くらいは統一教会信者でした」
大竹「新しい2~3人を勧誘するためのバレーボール大会だったんだ」
多田「おっしゃる通りですね。それでその後に自己啓発サークルに行って、そこで勉強しないかって誘われたんです。当時大学4年で就職が不安だったんです。そんな時に『ここで視野を広げて国際人になったらいいね』って言われたんですよ。『国際人になるには外国人の気持ちを理解しなくちゃいけない。世界で一番読まれている本は何だと思う?』って聞かれて『それは聖書だ』って言うんですよ。『聖書の勉強も兼ねて自己啓発もしたらいいね』って言われて、まあ就職に役立つならって思って通い始めて何か月か通ってる間、実は聖書の勉強って言いながら“統一教会の教え”を教えられてたんです。頭が全部“統一教会の
教え”になった頃、初めて『実はね、ここは統一教会なんだよ』と教えられる。だから、もう逃れられない」
小島「その聖書だと思って読んでた統一教会の教義そのものに『これって自分はそうは思わないけど』というような違和感はなかったんですか?」
多田「とにかくね、知らないことばっかりだったんです。聖書のアダムとイブの話とかね、知ってはいたけど、どういう解釈かわからなかったんで、こういう解釈なんだよって教えられると、ああ、そうなんだって思うしかない状況。知識のない人が騙されるってところはあるかもしれない…」
この他にも、多田文明さんには自身が体験した旧統一教会の信者だった頃の話を余すところなく語ってくれました。もっと知りたいという方はradikoのタイムフリー機能でお聴き下さい。
多田文明さんは番組の「大竹メインディッシュ」のコーナーにご出演です。
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