米軍ヘリは暴走族のように日本の空を飛んだ…毎日新聞記者が指摘する日米地位協定の問題点

米軍ヘリは暴走族のように日本の空を飛んだ…毎日新聞記者が指摘する日米地位協定の問題点

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8月12日の大竹まことゴールデンラジオは、毎日新聞出版から「特権を問う: ドキュメント日米地位協定」を著した、毎日新聞記者の銭場裕司さんと加藤隆寛さんをお招きし、日米地位協定の問題点について語っていただいた。

室井佑月「この本の表紙の写真がすごい!」

加藤隆寛「新宿のドコモタワーです。」

室井「そのすぐそばを米軍のヘリが飛んでて怖い…」

大竹まこと「この取材をされたのは加藤さんですか。東京の空を米軍機が自由自在に飛んでて、航空法もへったくれもないんですか?」

加藤「日本の航空法はアメリカには適応されないことにはなってはいるんですが、それでもアメリカは日本の法規に従って行動するという約束になっているので、法違反ではないんですが約束違反ということになると思います。」

大竹「この本には飛行ルートが書いてあります。六本木のヘリポートを飛び立ったヘリは、渋谷駅、新宿駅と進み、ドコモタワーの脇を通り越した後は、東京ドーム、不忍池、浅草の上空を巡って東京スカイツリーに到達。スカイツリーを巻き込むようにぐるっと180度旋回すると、飯田橋から防衛省付近を通ってまた新宿に戻り、今度は富士山を望みながら、世田谷区、神奈川方面へ飛び去った。」

室井「そこを通る意味ってなに?これ観光でしょ?」

スタジオ(笑)

大竹「このヘリは何のためにこんな事をしてたんですか?」

加藤「それは分からないんですよね。」

大竹「米軍に問い合わせをすると?」

加藤「必要なことをやっているだけですと、訓練の一部だという言い訳でした。私が見て感じたのは、本当に遊覧しているようにしか見えず、訓練や作戦時のような緊迫感を持った飛行というより遊んでるような感じでした。200m級の高層ビルでカメラを構えていたんですが、ちょうどその展望スペースというか、人がいるところにヘリの横っ腹を見せつけるよう飛んでいって、極端に言えば暴走族のようなイメージでした。」

大竹「本来ならヘリコプターはどのくらいの高さを飛ぶことになってるんですか?」

加藤「近くにある一番高い建物からさらに300m高いところを飛ばなければならないことになっています。」

大竹「まだ事故が起こってない分ましかもしれませんが、そもそも日米地位協定と言うのはいつできたんですか?」

銭場裕司「1960年に発効されました。一言で言えば、アメリカが日本に軍隊を配備し続けるための取り決めを作ったようなものです。我々は、米軍の特権を認めたものである、と考えています。」

大竹「この地位協定というものについては、よその国では長い間時間をかけて少しずつ動かして変えたという話を聞きました。日本ではどうなっていますか?」

銭場「今回の低空飛行の件でもそうですし、国の方ではなかなか変更しようという動きがなく、結局1960年の発行から今まで一回も改定されたことがないんです。「運用の改善」のような文言を使って変えていると言っているんですが中身は変わっていません。」

大竹「日米地位協定については、日本のどの部署が交渉に臨んでるんですか?」

銭場「全体の交渉自体は国同士になるんですけど、実際の運用にあたっては「日米合同委員会」というところがあります。」

日米合同委員会の問題点について気になる方はradikoのタイムフリー機能でご確認下さい。

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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