「日芽香セレクション」中元日芽香が『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』について紹介したかった理由は…「カウンセラーが出てくる作品は数あれど、カウンセラーとクライアントの対話が話の肝になっている作品」
『中元日芽香の「な」』が、8月15日(月)午前7時に更新され、「日芽香セレクション」のコーナーで中元が触れた映画や本、漫画から生き方や考え方、カウンセリングのヒントになるかもという作品について紹介した。
今回、中元が紹介したのは、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』。1998年3月7日公開のアメリカ映画。監督はガス・ヴァン・サント。映画紹介の前に、中元は洋画を紹介しようと思った経緯について語った。
「心理カウンセラーですと自己紹介すると、『海外の作品では、カウンセラーさんって日常的に登場しますよね』って言われる。日本ではまだまだカウンセラーが身近な存在とは言い切れないとは私も思っていて、アメリカはメンタルヘルスの先進国で学校の中に相談室が構えられていたりする。学校の先生とか会社の上司と同じように、自然な描写の中で相談室の先生に話している描写が出てきたり、そんなに悩んでるならカウンセラーのところに行ったらいいじゃんっていうノリで登場する。そんな話もしたかった」
今回、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』を選んだ理由について、「カウンセラーが出てくる作品は数あれど、カウンセラーとクライアントの対話が話の肝になっている作品」と語った中元。この作品を視聴して中元が感じたことは…
「人と人とのぶつかり合いが出てくる。青年とカウンセラーもそうだし、青年と恋人もそうだし、数学教授とカウンセラーもそう。大切だからこそぶつかり合ったりとか、お互いにこれだけは譲れないというものがあって、それを主張するからぶつかり合ったり、心と心のぶつかり合いが印象的な作品。私はなるべく人とぶつかりたくない性格。作中の主人公の青年もそんな感じ。でも、時にはぶつからないとわからないこともある。相手が何を考えているかわからない。本音が聞き出せない。でも、主人公にはいろいろな背景があって、なかなか自分の心の内を話せない。そんな主人公に共感できるなぁと思った。カウンセリングの手法としては、作品に出てくるカウンセラーは精神分析を専門としている。私の専門ではないので開設するのは難しいけど、映画に出てくる描写の中で出てくるものとしては、精神分析が多い印象。催眠療法を行っている描写も比較的よく見るかも。カウンセリングを普段全く受けたことがない人にとっては、この映画を見るとカウンセリングが想像しやすくなるかも」
『中元日芽香の「な」』は毎週月曜日午前7時に、Podcastにて更新中。
「過去の配信分もこちらから聴けます」
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Profile
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1996年4月13日生まれ。広島県出身。早稲田大学在学中。 日本推進カウンセラー協会認定、心理カウンセラー&メンタルトレーナー。 2011年から6年間、アイドルグループ「乃木坂46」のメンバーとして活動したのち、2017年にグループを卒業。 自身の経験から、心理カウンセラーになることを決意。グループ卒業後、認知行動療法やカウンセリング学などを学び、2018年にカウンセリングサロン「モニカと私」を開設し心理カウンセラーとして活動を始め現在に至る。