戦争体験を伝える“AI語り部”とは?
終戦から77年。戦争の記憶を語り継ぐ人は年々減っていく中、新たな“語り部”も登場。8月9日「西川あやの おいでよ!クリエイティ部(文化放送)」では、戦争の記憶の伝え方について議論した。
西川「小学生時代に平和教育を受けた頻度は西日本ほど多い傾向にあるそうです。北海道・東北は長崎の半分以下という結果になったようです」
バービー「すごい差ですね」
青木理「長崎、沖縄、広島が突出しているっていうのは、ある意味で凄惨な被害を受けたところほど語り継がれる、あるいは語り継ごうという教育が息づいていることを示してる気がしますね」
西川「修学旅行先に沖縄や広島を選ぶっていうのは、学校の先生方の工夫だったんだなっていうのが改めてわかりますね」
青木「あと物理的に北海道・東北は広島とか沖縄って遠くなってくるので修学旅行には行きにくいっていうところもありますね」
西川「戦争から時が経つにつれ、戦争の記憶を当事者の方から聞くことができる機会も減っていると思います。そんな中、新たな動きも生まれているそうです。例えば“AI語り部”」
バービー「うわ~、すごい時代になったなぁ~」
西川「長崎市の原爆死没者追悼平和祈念館の依頼を受け、浜松市のソフトウェア会社が開発した“AI語り部”。今年6月には浜松市の中学校で広島への修学旅行をひかえた3年生に“AI語り部”が77年前の浜松大空襲を伝えたそうです。これは画面におばあ様がいらっしゃって子どもたちに語りかけるようになっています」
バービー「よくテレビのスタジオなんかに大きいモニターがありますけど、その中におばあ様が映ってる感じですね」
西川「リモート出演みたいな大画面ですよね」
バービー「このおばあ様はリアルにいる人なんですか?それとも作られた人なんですか?」
西川「本当にいらっしゃる方で、例えば生徒から“AI語り部”に質問を投げかけられた場合、事前に収録されている映像の中からAIがそれに合致する回答を選び、モニターから語り部が答えているような映像と音声が流れるようです」
青木「将来、メタバースみたいな世界がもっとすごく発達してくれば、ひょっとしたらAIの世界の中で実際に会っているような感じで、もっと話せるような時代もくるかもしれない」
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