政治が宗教に頼る最大の理由は万単位の票
連日報じられている旧統一教会と政治家との関係。8月2日「西川あやの おいでよ!クリエイティ部(文化放送)」では、政治家が選挙を理由に宗教団体に擦り寄っていくと、どうなってしまうのかを議論した。
バービー「みんなが選んだ政党が与党になる。それが民主主義だと思うんですよね。それがどこかの宗教法人と癒着があったりしたら私たちの見る目がなかったんだなって思うんですけど、今の旧統一教会と政治家との関係性が浮かび上がる前って報道さえされてなかったじゃないですか?だから、そうなってくると、まっとうな民主主義のもとに選ばれた人たちなのかなってところが疑問に残ります。そこらへんをフラットにしてから、ようやく初めての民主主義なんじゃないかなって私は思うんです」
青木理「バービーさんがおっしゃるのは、すごくいい視点で、宗教団体が色んな形で政治活動をして人権だとか民主主義だってところの発展に寄与するっていうんだったら、僕は宗教団体の政治活動を別に否定しない。政治と宗教っていうのは分離されながら、そういう形で関係を結んでいけばいいと思う。でも今回の旧統一教会のことでいうと、宗教団体の強さ、政治が宗教団体に頼る最大の理由のひとつ、宗教なので信徒の票ってものが万単位、場合によっては数十万単位で動かせるってことになるわけですよ。それが欲しいから政治は宗教団体と癒着する。今回、旧統一教会はどうやら10万票くらい動かせたんじゃないかって言われてるんだけど、それを貰いたいために政治家は宗教団体に擦り寄っていくわけです。問題なのは投票率が下がれば下がるほど、そういう票の価値が上がるわけですよ」
バービー「そうですよね」
青木「だから、旧統一教会などは復古的な家族観、家庭ってものこそが大事なんだっていう発想を持っているから、選択的夫婦別姓とかジェンダー平等とか性的少数者の人権とか、そういうものに対しては非常に反対するわけですよ。世論調査をとると選択的夫婦別姓も同性婚も半分以上の人が賛成してるわけですよ。ところが、そういうコアな宗教団体が徹底的に反対すると、宗教団体の支持を受けている政治家たちが国会で反対して実現しないってことになってしまうわけ。本当にカルト的な主張をしている人たちの影響力が政治の中で強くなっちゃう。政治への関心を人々が失って投票率が下がれば下がるほど政治家はそういう人たちの票を頼る悪循環になっていくわけですよ」
西川「どんな距離感が適切なのか、国民の目線が重要になってくるんだと思います」
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