都民の60人に1人がコロナで療養中、自宅療養者20万人超え…対策は?
(写真 東京都提供)
平日午後5時から全国32局ネットでお送りしている「ニュースパレード」
東京都の新規感染者数は、ハーシスの不具合があったものの
7月28日には初の4万人超え、30日には自宅療養者も21万人を超えました。
知事は29日の記者会見で
「きのうは新規陽性者数・重症者数それぞれ4万406人と27人。重症者数のところ、これ編集しないでくださいね。一緒に伝えてください」
と話していましたが、やっぱり4万人はインパクトがあります。
食料品や日用品も備蓄しておくようにとのこと。
発熱外来の予約がなかなかとれない、宿泊療養施設も希望者が殺到。
都が確保しているホテル(宿泊療養施設)は8580室。
ほとんどの方が自宅療養せざるえを得ない状況です。
28日のモニタリング会議で、専門家の国立国際医療センターの大曲貴夫(おおまがり・のりお)先生からは、
「計算上1日の新規陽性者数は、1週間後の8月3日に5万3762人となり、第6波のピーク時の約3倍になる」
東京都医師会副会長の猪口正孝(いのくち・まさたか)先生からは
「都民の約60人に1人が療養している。入院患者の割合は全体の約2% 宿泊療養者は約3% 自宅療養者と調整中の感染者が約 96%と多数を占めている
検査受診に集中していて、検査が受けにくい、医療提供体制も徐々に追い込まれている」と。
そんな中、都の対策は…
・発熱相談体制の強化として、電話回線を増やします。
①発熱相談センター 看護師・保健師が対応
03-6258-5780,03-5320-4592(24時間土日祝日含む毎日)
②医療機関案内専用ダイヤル
03-6732-8864に加え
8月1日からは
03-6630-3710 03-6636-8900(24時間土日祝日含む毎日)
・8月5日から8月18日まで
帰省や旅行などで移動する人の為に都内主要ターミナルビルに
無料の検査会場を設置します。
東京・品川・上野・池袋・新宿・バスタ新宿(8時~20時)に設置。
・発熱外来を受診しないで、オンラインで陽性を確定できる「陽性者登録センター」を8月3日に開設します。
WEBサイトで申し込みのあった患者の自宅に検査キットを送り、陽性だった場合、患者は結果が出たキットの写真と症状などについてセンターにオンラインで送ります。
センターに常駐する医師が感染を認定し、保健所に届ける仕組みです。
重症化リスクがある場合は受診をすすめますが、軽症であればそのまま自宅で療養。
当面20代から始め、順次拡大するとのこと。
また、8月1日から症状のある20代への検査キットの無料配布も始めます。
小池知事は8月21日まで「自分、そして大切な人を守る特別期間」だと。
行動制限はしないので、自分の身は自分で守ってくださいね、ということでしょうか。
知事は、医療従事者だけでなくエッセンシャルワーカー、さらに18才~60才未満の希望者にも4回目のワクチンを受けられるよう国に要望したそうですが…
選挙があったからなのか、国の後手後手感はぬぐえないですね。
だからといって「東京都は先手先手で対策を講じております…」と何度も聞いてきたものの、感染急拡大のスピードに追い抜かされてる気もします。
27日、都庁職員ら20名が新宿南口で、道行く人に感染防止対策の徹底を呼び掛けました。
厳しい暑さの中、一生懸命配ったマスクはこちら…
感染防止対策は一人一人がやるしかない気もしますが、
今回の感染急拡大への対応については行政のやり方に課題ありという意見もあります。
都庁担当記者 伊藤佳子