小谷実可子が世界陸上で見た「やり投げ銅メダルの北口榛花選手」が最高潮にノッてる瞬間とは?
世界陸上のフィールドリポーターとして現地の熱気を伝えた小谷実可子さんが、7月29日の「くにまる食堂」に帰国早々ご来店。やり投げで銅メダルを獲得した北口榛花選手の現地の様子をお伝えした。
野村邦丸アナ「今回の世界陸上は日本人アスリートが本当に大活躍しました。北口榛花さんというやり投げ選手は、私と小谷さんと同じ日本大学出身で、東京オリンピックでは、ちょっと本人としては不本意な成績だったと思うんですが、世界陸上は予選の一投目でトップ通過し決勝に進出。最終的にはなんと世界陸上の女子フィールド種目で日本人初めてのメダルを獲得しました。」
小谷「しびれましたね。インタビューでは「入賞を目標にしてたので、急にメダルを欲しがってもくれないよなって試合をしてたんです」と言ってて、目標以上を望んじゃいけないというピュアな気持ちはすごく分かるし、そこに彼女の魅力を感じました。投てき競技は練習場が別なので、私の仕事のポジションでは普段、選手の練習は見られません。でも彼女の場合は、私がリポートするエリアに現れて、フェンスに向かってフォームを確認しながらボールを投げるような練習をしていて、それが本当にキラキラしてて楽しそうなんです。しかも、ただ楽しそうなのではなく充実感があふれたアスリートとしての幸せそうな笑顔をしていて、そこにはいろんな国のいろんな選手がぶわーっているのに、どうしても北口選手に目がいっちゃうんですよ。その時は、やり投げのレポートをする予定はなかったので、仕事ではなくなんとなくいいもの見てるな~、アスリートってこういう時が一番幸せなんだろうな~って思って見てたんですけど、あとから決勝進出を決めたって聞いて、やっぱりノッてる時・充実してる時のアスリートってこんなにもキラキラして、人目を吸い込むパワーがあるんだなっていうこと改めて教えてもらいましたね。」
邦丸「本当にあんなにニコニコしてるアスリートって初めて見ますよね。「くにまるジャパン極」の「小谷実可子のKEEP DREAMING」に出てもらった時はまだ日本大学の学生さんでした。その後、自分から海外のコーチに入門しに行って、じゃあ従順なのかと思ったらめちゃくちゃ喧嘩ばっかしてるんですよね。」
小谷「コロナの時は実際にコーチに見てもらうことができないので苦労したみたいですけど、今回の成績はやっぱり海外の人に自分からコーチをお願いするとか、言葉の壁を越えて指導を受けた事の賜物だと思います。あと、世界陸上では英語の公式インタビューがあって、日本人はめったに来ないんですが、北口さんは普通に出てきて「アハッハッハ、アイムハッピー!」とか言って、決して流暢な英語ではないんですけど、物怖じせず自分の分かる言葉をつなげて堂々と世界向けのインタビューに答えていて、久しぶりに同じ日大出身であることを誇りに思っちゃいました。」
邦丸(笑)
小谷「私、日大が大変な時は「何もやらなかったくせに」なんて言われてました。」(笑)
邦丸「パリオリンピックについてのこともずいぶん言われていますね。」
小谷「もちろん今回は結果が良かったし、笑顔がすごく素敵で引き込まれた方も多いと思うんですけれども、紙一重なところがあると思います。ピュアであればあるほど感情の起伏が激しいと思うので、うまくいかなかった時はピュアな人ほどダメージも大きいでしょう。今回の成績はもちろん素晴らしいですし拍手を送りたいんですが、だからといってパリオリンピックに向けて、これからも彼女が当たり前のようにいつもハッピーで笑って活躍できると思ってしまうのは、彼女にとっても酷だし、応援する側にとっても間違いだと思います。素晴らしいアスリートであることには間違いないので、「あてにしない期待」で、どんな時でも見守ってあげたいなと“日大おばさん”は思っています。」
「くにまる食堂」は平日朝11~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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