入山章栄のオススメ本も紹介。無駄な会議を「良い会議」に変える方法を考える
7月21日「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」(文化放送)、特集コーナーでは「『無駄な会議』をクリエイティブ!」と題し、日本の会議の問題点や改善案などを話し合った。
木曜のスタジオ部員(レギュラー)、経営学者の入山章栄は様々な会議に出席している。実感を込めて「会社によって本当にやり方が違う!」とも語る。
入山章栄「一般的な傾向として、ベンチャー企業は(会議の時間が)短いです。たとえば僕は取締役会とかに出るんですけど、絶対に1時間以内に収める。スピード感が大事なんですよ。バンバン決めて早く本業、仕事に戻そう、というのがベンチャー企業です。
会社が大きくなるほど案件も増えるので、会議の時間も長くなる。ただその中で『短くやりましょう』というスタンスもあるし、短いと深い議論ができないので意図的に長い会議をつくろう、と考える会社もあります。個人的な意見としては、いい会社ほど会議のやり方を工夫しています」
西川あやの「それだけ(やり方が)重要っていうことですね。中田さんの麻雀カフェ『chun.』はひとり経営で、意見を出し合うことはないと思いますが……」
中田花奈「スタッフと『こういうのどうかな?』と相談してつくっていくものはありますけど、会議を主催したことはないです」
無駄な会議を「良い会議」にするためにどうすればいいか。入山のオススメ本として『グーグル、モルガン・スタンレーで学んだ 日本人の知らない会議の鉄則』(ピョートル・フェリクス・グジバチ著)を紹介した。
入山「ピョートルさんはGoogleやモルガン・スタンレーという、世界の超トップ企業に勤めていた方です。エストニア出身ですけど、日本語ペラペラでいま日本に住んでいるんです。彼の視点から見ると日本の会議って効率悪いんだ、というところが多いと思いますね。こうやればいいんだ、というのをまとめた本で、すごくオススメです」
同書では日本の会議の問題点がいくつか指摘されており、番組内でもいくつか引用した。
西川「『和を以て貴しとなす』の感性が仇となっているのではないか。会議でアイディア同士がぶつかるのはいいことなのに感情同士がぶつかっていると混同して、それを恐れてアイディアが出しづらくなってしまう、と。ケンカよくない、みたいな風潮が……」
入山「日本は特にありますね。意見が対立しただけなのに『あいつ俺に歯向かってきたな』みたいな」
西川「そうじゃないのに。あとは『ゴールがない、テーマだけの会議が多い。いつまでに何を誰に提出するのか、結論が決まっていないものがあるんじゃないか』と」
入山「これはすごく重要なことで。『この会議は何が目的で、どういうことをして、何を決めるのか』という議論を先にするんですよ。3分とか5分でもいい、確認するといいんです。フワフワっとしたまま始めちゃう人多いので、このやり方はオススメですね。
西川「あと『議事録は会議中に終わらせろ』。後日送られても思い出すのに時間がかかるので、議事録係のパソコン画面をスクリーンに映して板書係と一緒にしてしまえばいい……」
入山「最近、僕の周りであることで。Googleとかの同一ファイルを、パソコン上でシェアできるじゃないですか。同じものを見て、みんなで打ち込んでいくんですよ。Zoomでもそういうことができるし。そうしていると、会議中に(議事録の共有が)終わります」
ほかにも入山から、会議の改善方法や効率的な進め方などが提案された。詳しくはradikoのタイムフリー機能で確認してほしい。
「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」は毎週月曜~金曜の午後3時30分~5時45分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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