羽生結弦選手がプロ転向を表明 森永康平氏「課題を有言実行するフェーズに入っていくのかな」
フィギュアスケート男子で2014年と2018年のオリンピックを連覇した羽生結弦選手が7月19日、都内で記者会見を行い、競技会の第一線を退く意向を表明した。7月20日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)ではこのニュースについて、寺島尚正アナウンサーと水曜コメンテーターの経済アナリスト森永康平氏が意見を交わした。
「さらに高いステージへ」の発言に期待
羽生選手が自らの言葉をメディアに伝えたのは、2月20日の北京五輪のエキシビジョン以来の149日ぶり。上下スーツ姿で登場すると深く一礼し、「プロのアスリートとしてスケートを続けていくことを決意しました」と表明した。今後はアイスショーなどを中心に活動を続けていくという。
森永氏は、羽生選手の人気のすごさをあらためて実感したエピソードを披露した。
「昨日、SNSで多くの台湾人の友達が反応していました。今回の記者会見はネット上で、リアルタイムで見ることができたので、台湾人も引退という一報に対して“寂しい”とコメントをしていました。日本国内での羽生選手の人気は言うまでもないですけど、海外でもリアルタイムで盛り上がるほどの人気なんだなと改めて感じましたね」(森永氏)
ただし会見では、一般的な「現役引退」の悲壮感はなく、北京五輪で成功しなかった4回転半ジャンプを含め「これからもさらに高いステージに行けるように頑張っていきます」という力強い言葉があった。
これを受けて森永氏は「彼が今までアイススケートをしてきた中で疑問に思ったことや変えなきゃいけないと課題に思ったことを、これからは有言実行していくフェーズに入っていくのかな」と感想を述べた。
「会見で、今の時代に合ったスケートの見せ方や、スケートを見たことない人にもこれから見たいと思えるような場所や機会を作りたいと発言されていました。既存のファンだけでなく、彼をきっかけに、業界に興味を持ったり、選手として(フィギュアスケート界に)入ってくるような、業界の発展につながることについてもお話をされていたので(これからの活躍も)楽しみですよね」(森永氏)
寺島アナも「羽生結弦らしく全力でスケートをやっていきますし、全力で努力を続け、全力で結果を求めていきたいと思っています、という発言もありましたしね」と、これまでの努力をねぎらいつつ、今後の活躍に期待を寄せた。
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