2022年の夏のボーナスが過去最高更新 電機・医薬品・精密機械は「平均100万円台」に乗る

2022年の夏のボーナスが過去最高更新 電機・医薬品・精密機械は「平均100万円台」に乗る

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日本経済新聞がまとめた2022年夏のボーナスの最終集計は、3年ぶりに過去最高を更新した。7月15日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、このニュースについて金曜コメンテーターで投資ストラテジストの嶋津洋樹氏に寺島尚正アナウンサーが意見を求めた。

嶋津洋樹氏「景気を良くしていけば賃上げせざるを得なくなる」

集計されたボーナスの平均金額は85万3748円で、前の年に比べ10.47%増となった。石油業を除く17業種で前年の平均支給額を上回り、電機・医薬品・精密機械の平均支給額は100万円台に乗った。全日本空輸(ANA)は2年ぶりに夏のボーナスが支給された。

コロナ禍から回復して資源高の価格転嫁に成功した企業などで最高益が相次ぎ、社員に手厚く還元する動きが広がっている。この状況について寺島アナが意見を求めると、嶋津氏は、コロナ禍の悪影響から経済が脱しつつあるという見方を示した。

「物価が上がっている中で、ホッと一息ということだと思います。3年ぶりということは、ようやく手元に入ってくるお金の方も、コロナの影響が少し落ち着いてきたということを示す数字だと思っています」(嶋津氏)

とはいえ、ボーナスはあくまでも一時金。物価高の中で消費の底上げを図るには、ベースアップを含む賃上げが必要という見方もある。企業に対する政府のプレッシャーも期待されるが、嶋津氏は、経済の好循環が伴わない無理な賃上げは難しいという見方を示した。

「賃金を引き上げてもらいたいと思うのですが、そのためには景気が良くなくてはいけなくて。無理に政府が何かする、というよりは、単純に景気を良くしていけば人手不足になり、人が足りないところは賃金を上げざるを得なくなるので、そういう状況が生まれるといいなと思っています」(嶋津氏)

なお、本集計は上場企業を中心に21年と比較可能な443社を対象にしたもの。全国の会社の99.9%を占める非上場企業では、ボーナスが出ない会社も珍しくない。過去最高額も、ほんの一握りの大企業の話でしかないのが現実だ。

「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~8時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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