大竹まこと「13兆円の賠償は、東電以外への警鐘になる」
7月14日の「大竹まこと ゴールデンラジオ」(文化放送)では、東京地裁が東電旧経営陣4人に対し、13兆円の賠償命令を下した件について取り上げた。
東京電力福島第一原発事故をめぐって、東電の株主48人が「津波対策を怠り、会社に巨額の損害を与えた」として、株主代表訴訟を起こした。
勝俣恒久元会長ら4人は、連帯して13兆3210億円を支払うよう命じられた。東電の経営責任を、ハッキリ認めた判決になったと言える。
大竹まこと「これ、東電の株主が提訴したわけだよね。この13兆円っていうお金はどこにいくんですか?」
砂山アナ「『株主代表訴訟』というのは、経営陣の判断の誤りによる会社の存在を、会社が追求しない場合、株主が代わりに賠償を求める仕組みなんです。勝訴しても、賠償金は会社に支払われるため、原告には1円も入らないと」
大久保佳代子「そうなの!?」
砂山アナ「それでも提起したのは、『自分たち株主にしかできない裁判を起こすことで、経営陣個人の責任を問えると思ったから』だそうです」
この仕組みに、スタジオでは驚きの声も上がっていた。
大竹「こういう裁判の判例がひとつ出るじゃない? そうするとこれから他の電力会社にも、どういうところまで経営責任が問われるかって話が出てくるわけだよね。警鐘にはなるってことかい?」
砂山アナ「そうですね。今回の裁判にも関わっている河合弁護士も『現場だけではなく、トップの責任も認めたことは重要で、正義感のある判決だった。他の電力事業者へ警告にもなる』と」
一方で、大竹は東電関係のその他の訴訟についても話題に上げた。
大竹「市民が訴えたやつは、あまり問われてなかったりもするよね」
砂山アナ「そうですね。原発事故の避難者らの裁判では、経営判断による過失の認定は曖昧に」
「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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