2018年のあの脱走犯たちも取材、高橋ユキさんが登場。裁判の傍聴経験も語る
7月13日「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送)、大竹メインディッシュのコーナーにノンフィクションライターの高橋ユキさんが登場。高橋さんは脱走犯への取材をまとめた新刊『逃げるが勝ち 脱走犯たちの告白』も話題だ。
壇蜜「逃げた人たち、脱走犯の取材をされたという……。しかも傍聴集団『霞っ子クラブ』という謎のクラブ? に所属されているんですよ」
大竹まこと「これはいつごろつくったんですか?」
高橋ユキ「傍聴集団は2005年ですね。自分が行きたくて裁判所に通い始めたら、友達の友達とかが『私も行きたい』と言ってきたんです。案内したり一緒に観たりしているうち、この人たちと傍聴集団をつくって、記録を書いてみよう、と。傍聴した内容を記録する、みたいなブログを始めたんです。女性が多かったですね。友達とか、その友達とか」
大竹「『霞っ子クラブ』とは?」
高橋「霞が関にちなんだのと、おニャン子クラブが子どものころに流行っていたので、オマージュをささげて(笑)」
数々の裁判所を知る高橋さんによれば、「傍聴マニア」という人たちも存在するという。事件が特に多い東京では、こういったこともあるそうだ。
壇蜜「1日のメニューみたいなのが選べるんです」
高橋「そうなんです。入るとロビーにその日の予定表、時間割みたいなのを見られるスペースがあって。東京だとたくさん事件があるので、見たい裁判をチョイスして、いろんな法廷をまわる、という人がいて。私もそんなことをしていました」
裁判の傍聴を続け、取材する立場にもなった高橋さん。一方で新刊は、脱走犯への取材をまとめたものだという。
大竹「今回のご本が『逃げるが勝ち 脱走犯たちの告白』。アクリル板を蹴飛ばして逃げた人とか、いろんな人を取材して、本にまとめた。これはどうしてですか?」
高橋「ライターになったあと、週刊誌とかでも働いて。辞めて完全にフリーになったとき、その付き合いのある雑誌の方と『また企画で取材しましょう』と話して、それが2018年だったんですね。それで『あれ、いいじゃないですか。逃走犯に話ききましょうよ』みたいなことを言われて。それで2018年、松山刑務所、大井造船作業場っていうところから海を渡って逃げた人……」
壇蜜「泳いだ人だ!」
高橋「そう。あと自転車で富田林署から逃げた人、それぞれに話を聴いたんですね。手紙でですけど。それを1回雑誌で記事にしたんですけど、また別のウェブメディアで長期連載をしてほしい、という話になって。コロナ禍だし行動も制限されるな、となったとき、どうしようかと言っていて。途中までだったものをさらに深く取材して、長期連載にしたら本になるんじゃないかという話をして。追加取材をしてできたのがこの本ですね」
大竹「島に逃げた人……。そこで悠々自適な生活をしていたんだね?」
高橋「空き家に潜伏して。そこにたまたま食べ物があって、電気も通っていたんですね。そこで自分の報道を観ていたんだそうです」
その脱走犯は「塀のない刑務所」から抜け出していた。大竹から「逃げる必要ないんじゃないかと思うけど」と振られると、高橋さんは、それでも本人が脱走を選んだ理由を解説する。ほか、自転車で逃走していた富田林の脱走犯の取材についても教えてくれた。
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