安倍元総理死去で米国務長官が急きょ来日 上念司氏「“自由で開かれたインド・太平洋”を成し遂げていかなければ」

安倍元総理死去で米国務長官が急きょ来日 上念司氏「“自由で開かれたインド・太平洋”を成し遂げていかなければ」

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アメリカ国務省は安倍晋三元総理の死去を受け、ブリンケン国務長官が急きょ日本を訪問すると発表した。7月11日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)ではこのニュースについて、月曜コメンテーターで経済評論家の上念司氏と寺島尚正アナウンサーが意見を交わした。

「(安倍氏は)明治維新における高杉晋作さんのような立場にいた」

東南アジアを歴訪中のブリンケン国務長官は、11日に訪日予定。プライス報道官は声明で「安倍元総理の死去に際して日本国民に哀悼の意を表し、日本政府の高官と会談するために国務長官が東京を訪れる」と明らかにした。

今回の事件は参院選の最中だったこともあり、国内では安倍氏の過去の業績について批判の声もあがった。しかし海外からは称賛一色だ。上念氏は、プライス報道官が日米同盟について「インド・太平洋地域の平和と安定の礎であり、かつてないほど強固なものになっている」と強調した点についてコメントした。

「やっぱりこういうことですよね。インド・太平洋地域の安定の礎。おそらく声明の中では“自由で開かれたインド・太平洋”という言葉が使われると思います。安倍さん亡き後も、この価値観外交は残る、ということです。本当にそれを達成するまで、残された我々が頑張らないといけないな、と思いますね」(上念氏)

安倍氏は1993年に父の地盤を引き継ぎ、山口一区から出馬して初当選を果たした。上念氏は、幕末長州藩の志士である高杉晋作と安倍氏とを重ね合わせた。

「明治維新における高杉晋作さんのような立場にいるのが、安倍元総理だと思いますので。(高杉は)明治維新の途中で亡くなっちゃいましたけど、残った人たちが(維新を)達成しましたよね。それと同じように我々も安倍さんが我々に遺した“自由で開かれたインド・太平洋”、それから“戦後レジーム脱却”“憲法改正”、これらを成し遂げていかなければ、と気持ちをあらためました」(上念氏)

寺島アナも、世界平和のために果たした安倍氏の外交を振り返った。

「安倍元総理と言えば、私が個人的に覚えているのは、オバマ大統領が広島に来た年の冬だったと記憶してるんですが、今度は真珠湾に安倍元総理が行って、そこで一つのわだかまりというのが解けた」(寺島アナ)


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