「遠足に行きたい」「子どもにおもちゃを買っていあげたい」ZOOMで聞いたウクライナ避難民が本当に欲しいものとは?
チェルノブイリやウクライナへの支援を続ける、日本チェルノブイリ連帯基金(JCF)理事長で医師の鎌田實さんが7月8日の「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送)に出演。現地の声や避難所で目にした実情を伺った。
大竹「NPO法人日本チェルノブイリ連帯基金には、いろんな方が協力してくださって、集めたお金は、ウクライナやチェルノブイリ、ポーランドのクラクフなど、いろんなところに届けてるんですよね。」
鎌田「以前この番組でお話しさせていただいたこともきっかけになり、たくさんの方がご寄付をいただきました。また、加藤登紀子さんからはチャリティーCDを1000枚寄付していただき、売上は全額ウクライナの国内避難民や国外へ避難した子ども達に贈りました。今はネットがあるからどこでも繋がることができるので、避難民のお母さんに聞いてみたら、おもちゃ屋で子どもに好きなものを買うためのクーポン券が欲しいと言うので送ったり、遠足に行きたいけどお金がないと言う小学生に寄付をしたり。こういった活動を通じて、おかげさまで4000万近くの寄付金が集まりました。」
室井佑月「すごいね。もう何が欲しいのか個人で考えてもわかんないもんね。」
鎌田「大きなNPOに寄付をすると、自分が寄付した1万円がどういう風に使われたのか見えないんですよね。僕たちは毎日のようにZOOMでウクライナやポーランドで避難している人たちと繋がって、お母さんや子供に何があったら嬉しくなるか聞いて支援をしています。」
大竹「インターネットは本当に使う人の距離が短くなって、状況も迅速に分かっていいですね。」
鎌田「日本チェルノブイリ連帯基金を初めてもう31年なんですが、こんなにインターネットを使うのは初めてです。」
大竹「日本チェルノブイリ連帯基金の活動の1つは、ウクライナ西部の街ウジホロドに避難してきた人に食事などを提供しています。2つ目はブルガリアのチェルノブイリにも支援をしています。3つ目はポーランドのクラフク。ここは人口75万人の都市22万人を超えるウクライナ人が避難しているところで鎌田さんも以前行ったことがあるそうですね。」
鎌田「そうなんです。クラクフはアウシュビッツから30分ぐらいのところにある古い都です。避難所へ行くと衛生用品が足りないと言うので、高齢者のオムツや女性の生理用品などを僕たちのお金で届けています。」
室井「いや、まじで尊敬する。本当の平和活動だよね。」
大竹「支援活動はこれから何年続けないといけないんだろうね?」
鎌田「どうなんだろうね。プーチンが旧KGBを利用してテロをやってるように感じていて、もう他の平和的な国を侵害するようなことを止めてくれるといいですよね。」
「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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