地上で最も美しい歌声を持つ中孝介「最初は高い声の出し方がわからず喉から血が出たことも…」
奄美大島の伝統音楽「シマ唄」。7月5日の「くにまる食堂(文化放送)」では、この「シマ唄」に唄者で、地上で最も美しい歌声を持つといわれている中孝介が「シマ唄」に目覚めたきっかけを語った。
野村邦丸アナ「シマ唄を歌うきっかけは?」
中「元々音楽は好きだったんですけど、ずっと吹奏楽部で楽器の演奏をしていたんです」
邦丸「何やってたの?」
中「チューバだったんです。本当は木管楽器がやりたかったんですけど、でっかい楽器で重たいんで男の子っていうことで『やって下さい』っていうことになって渋々やってたんです。だから小遣い貯めて楽器を買い漁って趣味でフルートとかクラリネットなど木管楽器をやったりしてました。楽器を演奏する方が好きで歌うようになるっていうのは全く思ってなかったですね」
邦丸「へぇ~」
中「高校生になって地元の文化センターでクラシックのコンサートがあって、そこに元ちとせさんがゲストで歌いに来てて、初めて『シマ唄』を生で聴いたんです。それに衝撃を受けて興味を持ち始めて自分も歌ってみたいっていうふうになっていったんですよね」
邦丸「師匠とかはいないわけでしょう?」
中「師匠というか、同じ地域に坪山豊さんという奄美の『シマ唄』の巨匠の方がいて、その方の家に手ほどきを受けに何度か行きました。そこからは自分で色んな『シマ唄』の歌い手の方のCDとかカセットテープとかを聴いて自分なりに追求していった感じですね」
邦丸「どっかに恐らく奄美大島の人のDNAがパッて花開いたところもあったんだろうけど、これ歌うの大変でしょう?」
中「最初は大変でした。何も知らないところから入りましたし、方言で歌うんで方言の意味を親に聞いたり祖父母に聞いたり周りの人に聞いたりして歌詞は覚えていきました」
邦丸「音程高いじゃない。喉から血が出るほどだった?」
中「そうですね。最初の頃はそうでしたね」
邦丸「あっ、そう」
中「全然声の出し方がわからなくて…。歌っていくうちにこんな感じかなって感覚的に身についていったというか…」
邦丸「何かあったんだよ。元々持ってる才能みたいなもんが」
中「先祖には歌う人がいたみたいです」
邦丸「やっぱり」
番組では地上で最も美しい歌声を持つといわれる中孝介さんの曲もオンエアー。聴いてみたいという方はradikoのタイムフリー機能でお楽しみ下さい。
「くにまる食堂」は平日朝11~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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