新鮮でも絶対にダメ! テレビが紹介した「鹿肉の刺身」がネットで物議
とあるテレビ番組が紹介した「鹿肉の刺身」が物議を醸している。7月5日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、火曜コメンテーターで上武大学教授の田中秀臣氏と寺島尚正アナウンサーがこの話題を掘り下げた。
田中氏が意外なエピソード「親父が家でライオンやトラを…」
7月3日に放送された「坂上&指原のつぶれない店」では、お笑いコンビのU字工事とタレントの石原良純さんが、JR大阪駅につながる地下街の飲食店を取材。鳥取の猟師から直接仕入れたという新鮮な「鹿もも肉の刺身」を紹介した。表面をさっと湯がいただけの一品で、中身は真っ赤で生の状態であることがわかる料理だ。
この番組を見た産婦人科医の宋美玄(そんみひょん)さんは、ツイッターで「テレビで紹介していましたが、シカの刺身は危ないです」と警告。あわせて厚生労働省の「ジビエ(野生鳥獣の肉)の衛生管理について」へのリンクを投稿した。リンク先には「生または加熱不十分な野生の鹿肉やイノシシ肉を食べると、E型肝炎ウイルス、腸管出血性大腸菌または寄生虫による食中毒のリスクがあります」と記されていた。
このツイートには3.5万ものいいねがつき、ネットユーザーからは「知らなかった」「これは危険」「テレビで紹介するな」との声があがった。敗血症で亡くなった身内が、後になってジビエが原因だったと判明したと明かす人もいた。
このニュースについて、寺島アナが「牛のレバ刺しの提供は全面的に禁止されていますけど、日本人は『生で食べたい』という遺伝子みたいなのがあるんですかね」と疑問を口にすると、田中氏は自身の「生食」に関する意外すぎる思い出を披露した。
「冗談かと思われる方もいると思いますが、私が小学生の頃、親父が家でライオンやトラを飼っていたんですよ。冷蔵庫の中に大型の猫ちゃんたち(ライオンやトラ)が食べる馬肉がいっぱいあって、トラちゃんやライオンちゃんが残した馬肉が、たまに馬刺になって食卓に出てきました」(田中氏)
つまり田中家の生態系は「トラやライオンが頂点に立ち、人間の子供たちは底辺」だったとのこと。あまりにも唐突なエピソードでニュースが吹き飛んでしまったが、衛生管理されていない生肉は絶対に食べてはいけないということは忘れないでおきたい。
「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~8時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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