放送作家が頼る「記念日」。その協会も放送作家が立ち上げた?
6月15日の「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」(文化放送)はラジオのトークで取り上げることも多い「記念日」について特集した。次々と新たなものが生まれているが、正式に認められるには審査を通る必要がある。
西川あやの「記念日申請の受付・審査を行う『一般社団法人 日本記念日協会』は、もともと放送作家でいまの協会理事、加瀬清志さんが中心となって1991年に発足されました」
大島育宙「放送作家しか記念日を気にしていない説、ありますね」
西川「帯番組の人とか、特にね。誤った情報が氾濫していることに気づき、記念日文化をより正確で確固たるものにするべく活動を開始したと。この番組の構成作家が取材したんですけど、同業ということですごくスムーズだったようです」
大島「こっちの気持ちもわかってくれる(笑)」
同協会では、記念日の「審査会」が毎週されているという。普段から5つぐらいの申請が来ており、不合格の場合もあるようだ。
西川「反対する人もいるんですね」
大島「たぶん語呂の許容度じゃないですか? 0を『わ』と読んでいいのか、とか」
永井玲衣「4を『ゆ』にしていいのか、とか」
大島「不合格がどんなものだったか教えてほしいですね。どれほど無理があったのか。語呂合わせ以外にも、『これが行われた日』と言っているけどソースがない、みたいなこともありそう」
西川「審査基準なんですけど、何を審査基準にしているかというと、加瀬さんいわく『愛』。申請した記念日からどれだけ愛、熱量が感じられるかが大事だと」
永井「そんなエントリーシートの志望動機みたいな感じなんですか?」
西川「とはいえ、いくら熱量があっても当事者じゃなければダメ。あのアイドルの記念日をつくりたい、といっても通すことはできない。逆に熱量があれば『交際記念日』を登録することも不可能じゃない。実際に前例はあるそうです」
永井「カップルは協会の存在を知っていたんですね」
大島「放送作家カップルだったんじゃないですか?」
西川「だとしたらそれを台本に載せるの憚られますけど(笑)。でも放送作家さんがやられていると知って納得しましたよ。ラジオ業界に入って初めて、こんなに記念日を意識しましたもん」
そして「『西川あやの おいでよ!クリエイティ部の日』をつくるにはどうすればいいか」というトークに。スタッフの調べによると基本的な基準はクリアしているようで、目の前には申請用の書類も用意された。
西川「企業名、団体名、住所、連絡先、ウェブサイトのURLなどが必要となります。あとは記念日名、日付、登録の目的、日付の由来、記念日のイベントなど」
大島「確かにこれエントリーシート(みたい)だな」
永井「つくるなら何月何日になるんですか?」
大島「4月4日スタートだからといっても、その日に始まった番組なんて無限にある。『あえて』っていうほうが意味ありますね」
永井「象徴的なことが起きた日にしたほうがいいと」
大島「まだ起きていない。ギャラクシー賞をとれたら、その日? でもそうしたら、とった番組が全部そうなっちゃうか。じゃあ番組記念イベントをすごく大きな場所でやれれば、その日になるかもしれませんね」
日付を考える中で、「局長から新番組について聴いた日」「その動画が公開された日」などの候補が挙がる。さらに記念日にイベントを行うならどうする、という話も展開した。その様子はradikoのタイムフリー機能で確認できる。
「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」は毎週月曜~金曜の午後3時30分~5時45分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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