津田大介が提言 これからのメディアがやるべきこと

津田大介が提言 これからのメディアがやるべきこと

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6月14日「大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)」では、ジャーナリストの津田大介氏がネットの情報が抱える4つの問題点を指摘。今後ネットの影響力が増していく中、テレビ、ラジオなどのマスメディアがやるべきことは何なのか提言した。

津田「ラジオはどういうことをやっていけばいいのかと悩んでいる制作者の方も多いと思いますけど、僕はネットの逆をいけばいいと思っているんです」

大竹「どういうことですか」

津田「アメリカの法哲学者のリチャード・ポズナーさんっていう人が、ネットっていうのは4つの大きな問題があるんだと言っていまして、1つは匿名。匿名だから無責任な言論が多くなる。2つ目は質的なコントロールが存在しない。簡単に言えばMCがいない。ネットってツイッターで色んなこと言い合ったりしてますけど、司会がいたらどことどこが対立してるとか、ちょっと言葉が強いですよとか、コントロールできるじゃないですか。それで建設的な議論になるんだけど、ツイッターって司会がいないので熟議ができないっていうのが問題。3つ目は潜在的大衆の膨大さ。あまりにも人が多い、サイレントマジョリティーが多い」

小島慶子「つぶやかなくても読んでいて影響されてしまう人が多いってことですか?」

津田「そうです。そして4つ目が同じ考えを持つような人たちが繋がってしまう。だから今のヘイトスピーチの問題ですとか、あるいは女性差別の問題もそうだと思うんですけど、反社会的な人が心の友を見つけてしまうのがインターネット。そういう人たちはそういう人たちだけで繋がっていると自分たちこそが正しいとか多数派なんだっていうふうに勘違いしやすい。こういう4つの問題があるんです」

大竹「はい」

津田「それを考えると、これからのメディアは、この逆をいけばいいと思うんですよね。だから匿名じゃなくて実名の記者、識者が出てきて責任ある言論をやる。サイレントマジョリティーの人たちを可視化する。反社会的な人たちに対して明確に拒絶をしていく」

大竹「なるほど」

津田「ネットの情報を見ていると、すごく荒れてることが多くて疲れちゃうこともたくさんあるじゃないですか。そうではなくて、ちゃんとした情報を見たいという人もいると思うので、ネットの影響が今後もどんどん大きくなっていけばいくほど、そうではない情報をどう届けていくのか。マスメディアがやるべきことはそういうことなんじゃないかなって思います」

大竹「確かにネットは言いっ放し感が強いからね」

この他にも番組では津田大介さんが情報の伝え方や受け取り方について語っています。もっと知りたいという方はradikoのタイムフリー機能でお聴き下さい。

津田大介さんは番組の「大竹メインディッシュ」のコーナーにご出演です。

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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