共通テストでスマホは一斉OFF イヤホンも使用禁止 問題流出で不正対策厳格化へ
6月8日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)は、2023年の大学入学共通テストで不正防止策としてスマートフォンの使用が厳しく制限されるニュースについて、番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが水曜コメンテーターで経済アナリストの森永康平氏に意見を聞いた。
不正防止策、情報通信技術の進歩といたちごっこ
2022年6月8日付の読売新聞は、今年1月の大学入学共通テストでの問題流出事件を受けて、大学入試センターは2023年の大学入学共通テストで不正防止策を大幅に見直し、巡視の強化やスマートフォンの使用禁止を厳格化するなどの監督体制の強化を図ると報じた。
問題を流出させた受験生がスマートフォンにイヤホンをつないで外部協力者から解答を聞き取っていたことから、大学入試センターは受験案内にイヤホンの使用禁止を新たに明記する。スマートフォンへの対応では、試験開始前に監督者の指示でスマートフォンなどの電子機器を一斉に机に出させ、電源を切ってからかばんにしまわせる。
以前から、共通テストではスマートフォンなどの電子機器類の使用は禁止されているが、電源を切るタイミングは各受験生に任せていたという。
見直された不正防止策について、森永氏は「時代を感じますね。そもそも『共通テスト』というワードが私の時は『センター試験』でしたし、リスニングのテストもなかった。スマートフォンやイヤホンの使用もなかったですよね。時代が進むと、当時はなかった悩み事が出てきますね」と、自身の大学入試時と現在の違いを実感。
さらに、森永氏は「たぶん今後デバイスとかのサイズが小さくなっていくじゃないですか。例えば、メガネのフレームにカメラみたいなものが事実上ついていて、それを使って無線でデータを飛ばし外にいる人が答えを調べて解いたりできるようになるかもしれない。骨伝導式のイヤホンもあるわけですから、イヤホンを耳にはめていなくても(外部からの答えが)聴けてしまうわけですよね。その点についてどうするのかと考えると、いたちごっこのようになってしまいますね」と、さらなる情報通信技術の進歩に伴う問題点を懸念した。
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