これからのオリンピックで期待大!荻原次晴が猛プッシュする世界トップクラスの女子選手とは?
98年の長野オリンピック、スキー・ノルディック複合で入賞した荻原次晴さんが今激推しする女子選手とは?6月3日の「くにまる食堂」では、オリンピックの正式種目にする動きもある「女子ノルディック複合」の魅力を語っていただきました。
荻原次晴「かつてスキー競技といえば、ジャンプでは笠谷幸生!青地清二!金野昭次!みたいな感じでした。」
野村邦丸アナ「72年の札幌オリンピックね。」
次晴「要は女子の概念が全く無かった。それが今では高梨沙羅選手をはじめとして女子がすごく注目されてるスポーツになりましたよね。そしてノルディック複合でも女子アスリートがすごく頑張っていて、また強いんですよ。この3月にシーズンが終わったワールドカップでは、第8戦で中村安寿選手が優勝、そして葛西春香選手が2位。今の世界ランクは中村選手が4位、葛西優奈選手が8位、双子の葛西春香選手が14位と、日本の戦士たちが上位ランキングに入っています。」
邦丸「女子ってまだオリンピックの正式種目じゃないないですよね?」
次晴「そうなんです。数年前は国際大会で採用するには早いかなっていう時もあったんですけど、でも今はレベルがぐんと上がって、ジャンプもうまい、クロスカントリーも速い。そしていよいよワールドカップ種目になりました。この勢いで今、オリンピック種目にしようという動きが世界に広がってるんですよ。僕もオリンピック種目にすべきだと思います。」
邦丸「次晴さんの頃って、ジャンプで点数稼いでクロスカントリーでなんとか頑張る感じだったじゃないですか。女子ノルディック複合の見どころってなんですか?」
次晴「世界ランク4位に入ってる中村安寿選手はクロスカントリーがめちゃくちゃ強いんです。ジャンプは磨きをかけてるところで、競技ではジャンプで少し出遅れたとしてもクロスカントリーで十分挽回できる力を持ってます。で、クロスカントリーは、ある時突然速くなるって事はまずないんですよ。やっぱり持久力系のスポーツっていうのはコツコツ積み重ねなければいけないから、成長するには時間がかかります。でもジャンプは今日悪かったけど明日突然飛べるようになるということもあるんです。だからやっぱり大切なのはクロスカントリーなんですね。中村安寿選手はクロスカントリーのベースはあるので、あともう一磨きできれば常に世界のトップに入れるようになります。」
邦丸「じゃあイタリアのオリンピックは間に合わないかもしれないけども、次の冬季オリンピックでは正式種目になってる可能性はある?」
次晴「ありますね。それこそ今のオリンピック種目は、混合団体とか女子の種目も増やしています。
IOC国際オリンピック委員会も、女子種目をどんどん採用しないと、時代遅れの団体になっちゃうわけですよ。だからそういう点でも、一刻も早く女子のノルディック複合をオリンピック種目に採用して欲しいと思います。」
「くにまる食堂」は平日朝11~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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