ロシアの侵攻 専門家が予測する最悪のシナリオ
終わりの見えない戦いが続くロシアとウクライナ。5月31日「大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)」では、平和学研究者で東京外国語大学の伊勢崎賢治教授に今後どうなっていくのかを伺った。
大竹「皆が心を痛めているロシアの侵攻。こういう時の日本の姿勢は?」
伊勢崎「もう既に日本はロシアの非友好国リストに入ってしまったですよね」
大竹「そうですね」
伊勢崎「外交官の追放なんかをお互いにやり合っている」
大竹「やってますね」
伊勢崎「さらに民間利用もできるヘルメットとか防弾チョッキをわざわざ自衛隊の装備として送ったじゃないですか。これ民間利用ができるのにもかかわらず、わざわざ軍事支援の体をつくって送ったってことは、あんまり大したことしてないのにロシアから見ると“日本は敵国だ”というイメージを作ってしまいました。もう日本はロシアにとっては敵国なんです。このまま欧米の武器支援、今盛んにしてますよね。大型武器も入れようとしている。これが進むとどうなるか?最初はロシアとウクライナって軍事能力はロシアの方が圧倒的に大きかったじゃないですか」
大竹「予算も全然違いますからね」
伊勢崎「でも今、ウクライナが頑張っているわけですよね。それにまた武器支援をすると均衡が取れてくるわけです。そうするとどうなるかというとウクライナの反撃がもしかしたらロシアの領域に及ぶかもしれない。そうするとロシアは『あっ自衛権の行使ができる』っていう話になってくる」
大竹「そうですね」
伊勢崎「武器はどこから入っているかというとポーランドです。ロシアにとってはポーランドを自衛のために叩く1つの要件ができてしまう。それでポーランドが叩かれるとどうなるか?ポーランドはNATO加盟国です。ということはNATO全体で戦うことになります。つまりアメリカも一緒に戦うってことになってしまう。そうなると第3次世界大戦」
大竹「とんでもない見通しに…」
伊勢崎「だから、その前に停戦をしなくてはならないんです」
この他にも番組では伊勢崎賢治さんが平和学研究者の立場からロシアとウクライナの情勢について分析しています。もっと聴きたいという方はradikoのタイムフリー機能でお聴き下さい。
伊勢崎賢治さんは番組の「大竹メインディッシュ」のコーナーにご出演です。
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