写真家・加藤秀が高橋優に伝授!「正解はたくさんある!」
5月31日の「おとなりさん」(文化放送)のゲストコーナー、「10時のおとなりさん」に、写真家の加藤秀(かとう・しゅう)さんが登場!カメラにハマったきっかけや、カメラで人物を撮る極意をカメラが趣味の高橋優に伝授。また、スコットランド大好きな加藤さんは、スコットランドやスコッチウィスキーの魅力についても詳しく話してくれた。
高橋優「加藤さんがカメラを始められたきっかけは?」
加藤秀「最初は私、大学で博物館学を学んでいまして、学芸員になろうとしていたんですが、実習の中で教授が『次の授業はカメラを持ってこい。オートのカメラじゃ駄目だ』といわれまして、それで初めて買ったのがマニュアルカメラで、それ以降ずっと写真を撮るようになりました」
高橋「その後、人物の写真を撮り始められたわけは?」
加藤「最初は風景とかスナップとかを撮っていたんですが、だんだん30代になって、周りの方が病気になったりとか、大切な家族や親戚が少しずつ居なくなってしまうことが増え始めまして、そういった時に『ああ、この人たち、ちゃんと撮っておきたいな』と思ったところから人を撮ろうと思うようになりました。これが2011年あたりからですね」
高橋「カメラを撮り始めて1年少々の若輩者の僕がいうのも何ですが、人を撮る時って難しくないですか?正解が無くなってくるじゃないですか、動くし。『はいチーズ!』みたいな感じだったら、みんな同じ顔しちゃうし」
加藤「正解が無いとかではなく、逆に正解がたくさんあると思います。なので、そんなに悩まず、たくさん撮っていけば良いかなって思いますね。きっと後で見返した時に、きっとどれも正解だったなって思えるだろうし、残してるってことが一番大事だと思ってます」
坂口愛美アナ「そして加藤さんは、写真家の他にスコットランド研究家という肩書きもあるんですよね?」
加藤「単純に大好きで(笑)、スコットランドのことを色々調べて、勉強しているのが凄く楽しくて。好きになったきっかけは、最初はやっぱりスコッチウィスキーですね」
高橋「現地で飲まれたっていうことですか?」
加藤「まだその時はまったく。日本で飲んで。バーによく行くんですけど、バーでスコッチウィスキーをいただいて、瓶のラベルが素敵なんですね。日本酒や焼酎も素敵なんですけど、また違った魅力があって。このラベルやお酒が造られたところにいつか行ってみたいなって思ったのが最初の入り口だったんです」
坂口「スコットランドのウイスキー蒸留所には、これまで90ヵ所以上訪れていらっしゃるそうですが、蒸留所の魅力とは?」
加藤「日本でいうと日本酒の酒蔵さんみたいなイメージを持っていただければいいかな~と思うんですね。日本で言う『酒蔵を巡る』みたいな楽しみがあります」
高橋「そこへ行くと、出来立てのウイスキーが飲めるんですか?」
加藤「もちろん飲めるんですけど、ウイスキーは何年も熟成させて造るので、熟成される前のものや、それが貯蔵庫に入る所まで見て楽しむことが出来ます。もちろんその貯蔵庫に何年も入っているものも味見させていただいたりとかも出来るので、本当に楽しいんですね」
坂口「その蒸留所でも写真を撮ったりされるんですか?」
加藤「はい、全部撮ってます。もちろん中に入れないところが殆どなので、外観だけになったりすることもあるんですけど、中に入って『ポットスチル』という蒸留器を撮らせていただくとかも凄く楽しいんですね。『これで造られてるんだ!』っていうのがわかるので」
高橋「ご自身の写真をツマミにお酒を飲むのも楽しそうですね!」
この後、ウイスキーのおすすめの飲み方や、さらに詳しいスコットランドの文化や街並みのお話、そして、その魅力がたっぷり詰まった加藤さんの写真集『ST KILDA(セント・キルダ)』についてのお話が展開し、高橋・坂口コンビもすっかり酔いしれていた。
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