大の読書家・生島淳が登場。
「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」(文化放送)、5月30日は「読書」を特集した。今回は重藤暁に代わり「特別スタジオ部員」としてスポーツジャーナリストの生島淳が登場、本との出会いや影響を受けた作家などを話した。
西川あやの「生島淳さんは相当な読書家ということで、小説家の山内マリコさんとともにクリエイティブしていきたいと思います。週にどれぐらい読まれていますか?」
生島淳「トータルで年間80冊ぐらいに落ち着く感じですね」
山内マリコ「ということは週に最低1冊、最高2冊という感じ?」
生島「100冊いこうと思うと読むものが変わってきちゃって。歴史小説のシリーズもので(冊数を)稼ごうとか、浅はかなことになってくるので、『俺これ間違っているな』って思うの(笑)。それといろいろ組み合わせて、という感じかな」
西川「シリーズものは読みだすと止まらないですからね(笑)。読書を好きになったきっかけは?」
生島「中学1年生のころですね。小林信彦さんのコラムを読んで『こういうふうになれたらいいな』と思って。それから本を読み始めました。(小説家である)小林さん自身もミステリの紹介とか、されていて。あと映画の紹介が本当に巧みで。ネタバレギリギリのところを攻めていくのがうまくて。おかげでそういう文法が体に入ったのはありがたかったかな」
西川「山内さんも中学1年生のころから、本をたくさん読むようになったんですね?」
山内「はい、活字のものを。それまでも少女小説とかは読んでいましたけど、一般文芸書を読み始めたのは中1のころで。思春期でそれまでのマンガとかアニメだと食い足りなくなる。細かいところを見たくなる、知りたくなる、というところから入っていきました」
西川「私も中学1年生から。国語の現代文の先生のおかげで、図書室にある本を年間100冊読んでいました。みんなそれぐらいで自我が目覚めるんですね。生島さんが最近読んでおもしろかったものは?」
生島「ウディ・アレンとミア・ファローの息子(ローナン・ファロー)が書いた『キャッチ・アンド・キル』というノンフィクション。 #MeToo 運動をかなりドライブさせていて、ファクトがすごいのと、ミステリ的な展開がすばらしくよかった」
山内「私も読みました。 #MeToo に発展していったハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ報道の時にローナン・ファローが『ニューヨーカー』誌に発表したもので。また別の記者が『ニューヨーク・タイムズ』に載せた『その名を暴け』も読んでいました。1つの事件を2つのノンフィクションで追うとすごくおもしろかったです。視点、見えているものが全然違う。『キャッチ・アンド・キル』のほうはローナン・ファロー主演の映画みたいでした」
生島「自分がドライブしてね」
このあとも読書トークに花が咲く。3人の中で最年長の生島は、今後の読書について、こういう胸の内も明かした。
生島「あと十数年で読みそうな本を思い切って選ぶかね、そろそろ。何を読むべきかっていうのは50代になったら考えておかないと。せっかく日本人に生まれたのに、あれ読まないで終わるのはイヤだな、という思いはあります」
西川「購入する段階からそこも計算して?」
生島「しないね! バンバン買う」
山内「それでまた本が増えて……」
生島「悩みは尽きないね」
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