九代目春風亭柳枝はナゼ「さだまさし」から贔屓にしてもらっているのか?中学の恩師との意外なエピソードを明かす

九代目春風亭柳枝はナゼ「さだまさし」から贔屓にしてもらっているのか?中学の恩師との意外なエピソードを明かす

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5月27日の「くにまる食堂」は、去年 真打に昇進した春風亭柳枝さんがご来店。コロナで大幅に予定がずれ込んだため先日行われた襲名披露公演には、歌手のさだまさしさんが登場しました。一体お2人の関係とは?

野村邦丸アナ「さだまさしさんと柳枝さんの関係は?」

柳枝「僕はもともとさだファンだったんです。それで中学の時の国語の先生が落研出身の人で、文化祭で寄席をやりたいって言い始めたんですね。でも中学3年生の男子は落語に興味ないですよ。誰も手をあげないから、先生がちょっとかわいそうになって「じゃあ僕やります」って手をあげたんです。それで落語やるため三遊亭圓生の「死神」を聞いたら「こんな世界があるんだ」と感動して、圓生のものまねをしたらウケたのがきっかけで落語にハマったんです。その先生は國學院高校の落語研究会出身で、僕は落語家になったことを報告してなかったんですよ。それが気になっていたら、定期的に勉強会や講演会をやってた神保町の「らくごカフェ」のオーナーからこんなことを言われたんです…」

『なんで正太郎さん(柳枝の以前の高座名)は落語家になったんです?』

『実はこれこれこうで恩師が僕に落語をやらせたんですよ。』

『そうですか。その恩師はどこの出身ですか?』

『國學院高校の落語研究会なんです。』

『じゃあ僕知ってるわ。僕も國學院高校の落語研究会出身だもん。』

邦丸「え、オーナーさんが同じ落研だったの?」

ここで話は急展開。実はオーナーは恩師をよく知っていて、まだ教え子が落語家になったと報告してないことを、一旦預かりたいと言い出した。

柳枝「それで、この話を國學院高校の落研の大先輩である、さだまさしさんに持っていったんです。そしたら、さださんは『おもしろい!ウチの落語研究会からはプロの落語家が一人も出てないのに。落研出身の国語の先生の教え子が落語家になったのは、俺たちの落研から落語家が出たようなもんだ。』って言って、僕が落語家になったことを先生にサプライズで伝えようってことになったんですよ。で「らくごカフェ」で落研OB達だけの落語会が開かれました。さださんファンの落語家たちが次々高座に上がって、最後の談春師匠が「このあともう一人若手が出ますから応援してあげてください。春風亭正太郎くんです。」って言うと出囃子にのって当時二つ目になりたての僕が出てくる。すると一番前に僕の恩師が座ってるんです。頭を上げると恩師は手を叩いてたんだけど、だんだん目を丸くして涙目になって。僕のことをちゃんと覚えてくれていたんですね。僕が一席を終えると、涙ながらに「これ僕の教え子なんです」って言ったら、他の人は「みんな知ってるよ」ってなって。さださんは「正太郎、なかなか面白いじゃん。これから贔屓にしようよ」みたいなことを言ってくれて、みなさんがすごく応援してくれるようになったんです。」

「くにまる食堂」は平日朝11~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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