叱ることが難しい時代。避けるべき叱り方とは?
5月26日「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」(文化放送)、特集コーナーは「叱り方をクリエイティブ」と題し、いま人を叱ることの難しさや「間違った叱り方」などについて語り合った。
西川あやの「入山さんは会社の顧問や大学教授、中田さんは麻雀カフェの経営者。どちらも人を育てる側、叱る立場です。どんな感じで叱っていらっしゃいますか? ……という質問も変ですけど(笑)」
入山章栄「まず僕は叱りません。叱られるのが嫌いなんです。叱られないためにはどうすればいいかなと考えたら大学の先生という選択肢があって。自分もイヤだから学生は叱らないようにしています。いろんな会社の役員をやっていますけど、まさにコンプライアンス(法令遵守)が大事になっていて。軽く叱ったつもりなのに相手は重く受け止めて、ということがあるんです。パワハラ案件に企業はとても慎重になっているので、叱るほうも叱られる側も気をつけたほうがいい」
中田花奈「この間あったのが、雀卓で使うコロコロ(掃除道具)で、従業員が自分の制服(Tシャツ)をキレイにしようとしていたこと。それで叱ったんですよ。若干潔癖なので、私が気にしすぎなのか周りの人もそうなのか。別のスタッフに聞いたら『それイヤだわ』と言ってもらえて。『ガムテープあるから使って』と言いました」
入山「叱り方には気をつけました?」
中田「笑いながら『やめて(笑)』って。遅刻とかには厳しいですけど、価値観の違いのところってどう言っていいのかがわからない」
入山「人によって常識の線が違うから、叱るかどうか難しくなっていますね」
さらに、番組がまとめた「間違った叱り方リスト」の5項目を紹介した。
西川「間違った叱り方、その1は『人前で叱る』。叱るときは相手が受け止めやすい場所を選んで、ということです」
入山「さっきも話したとおり叱らないんですけど、ごくたまに子供を叱るときは気をつけますね。人前を避ける、というのは」
西川「続いてその2、『もっと、しっかり、ちゃんと、など抽象的な言葉を使う』」
中田「うわ~、(自分)やっていそう。実際はわかんないけど言っちゃいそうです」
西川「曖昧で人によって基準が違う言葉は避ける。自分の『しっかり』と相手の『しっかり』は違うってことか。続いてその3、『相手の言い訳を封じる』」
入山「相手が『じつは……』と言ったら『そんなことはいいんだよ!』みたいに止めるってことですね」
西川「遮るのはダメなんですね。相手も『この人はわかってくれない』と聞く耳を持ってもらえなくなる可能性がある、と」
入山「どれも『やれてたらやってるよ』というものですね(笑)。それができないんだよっていう話で」
さらにその4「過去を蒸し返す」、その5「他人と比較する」も紹介。最後は進行を務める西川に、入山から質問が飛んだ。
入山「西川さんは文化放送で叱られるんですか?」
西川「いえ。結構アットホームな会社で。2015年入社ですけど、誰かが人を怒鳴っているとか、見たことないですね」
入山「僕も長い間、ここに関わっていますけど、見たことない。激ゆるだよ(笑)」
中田「いい会社じゃないですか(笑)」
「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」は毎週月曜~金曜の午後3時30分~5時45分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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