電力、越冬の危機! ガマンする国民 経産省は「使用制限令」の準備進める

電力、越冬の危機! ガマンする国民 経産省は「使用制限令」の準備進める

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5月26日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)は、電力広域的運営推進機関が来年1月の電力需給の見通しを修正したとの日本経済新聞の記事が紹介され、寺島尚正アナウンサーと木曜コメンテーターで京都大学大学院教授の藤井聡氏が意見交換した。

頼みの綱は原発? 藤井氏「供給量を何とかしようという話はない」

電力需要の修正内容は、寒さが厳しくなった場合に中部から西日本の6つのエリアの予備率が2.2%から1.3%へ悪化。東京では予備率がマイナスに達するであろう、というもの。安定して電気を供給するためには最低でも予備率3%が必要であり、どちらもそれを下回っていることになる。

経済産業省は休止中の火力発電所の稼働や、新設される火力発電所の試運転を供給力と見込めるかなどを検討するほか、国民に節電を要請してもひっ迫が解消しない事態を想定。
事前に対象企業を定めて日時を指定し、電力の消費抑制量を指示する「使用制限令」の発令に向けた準備を進めるとしている。

「半年以上先の話なのに『足らんようになりまんねん』と言ってるわけですよね。何とかならんのかと思ってしまいますよね」と、率直に話すのは藤井氏。
「使用制限令とか言って、需要のほうを削るという話はあっても、供給量を何とかしようという話はないんですよね。原発動かしていたら、こんなことにはなってないわけですよね」と話し、電力供給体制の見直しによる問題解決を訴えた。

「ふつうに考えたら原発を動かす以外に(安定して電力を供給する方法は)ないですよ。この日本のシステムをイギリス人とか、スウェーデン人、アメリカ人に総入れ替えさせたら、一瞬で原発を動かしますよ。ただ、もしその時に岸田(文雄)さんが総理大臣だったら、3日で内閣支持率が1%ぐらいになりますね」(藤井氏)

寺島アナは、「考えてみたらこの放送も電気がエネルギーに使われていますね。(11年前の東日本大震災時の計画停電などを例に挙げて)過去に経験していますけど、あれを忘れちゃうんですよね。いつ来るかわからない首都直下地震がこれ(電力のひっ迫による計画停電や抑制など)と重なった時に、どうなってしまうのだろうかと思います」と、自然災害のリスクが高い日本での電力供給問題の深刻さを示唆した。

「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~8時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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