吹き替え版声優・森川智之、トム・クルーズを語る
5月25日放送の「くにまる食堂」(文化放送)は、トム・クルーズ、ユアン・マクレガー、キアヌ・リーブスなど、多くのハリウッド俳優の吹き替えを担当されている森川智之さんが出演。先日、来日したトム・クルーズさんとのエピソードや役を演じる上でのこだわりについて語った。
野村邦丸アナ「トム・クルーズさんから、日本でやるんだったら森川で行こうという感じだったんですか?」
森川智之「スタンリー・キューブリック監督の“アイズワイドシャット”という作品があって、日本語版を作るオーディションをしていたんですよ。1年くらいトム・クルーズの声が決まらなくて、実は最後にオーディションを受けて決まったんです。そこから大変な収録があったんですけど、トムも気に入ってくれたりとかして、その辺りから若干つながりが増えてきました。それで、“ラストサムライ”でご指名いただいたみたいで、昨日もトムと会ったんですけど…」
邦丸「いいですね。昨日もトムと会ってた。トムとどんな話をするんですか?」
森川「僕が接するのはだいたい一瞬ですから。会う時は、戸田奈津子さんを介して、軽い会話をして、またよろしくねみたいな感じで」
邦丸「めちゃフレンドリーなんでしょ」
森川「フレンドリーです。握手が熱くて、ギュッと来ます。トムって今年の7月で還暦なんですよね。あのパワフルな感じを見るとまだまだ飛んだり、宇宙に行ったりするんだろうなと思うと、僕も忙しくなるなという感じがします」
そんな森川さんはコーナー後半では、役を演じる上で大事にしていることについて熱く語っていただいた。
森川「これは僕の考えなんですけど、僕らの仕事は作品を作るお手伝いだと思ってるんですよ。声優が主役で作っている作品というのは、僕は好きじゃない。作品ありきで、その作品を作った監督の意図に合うようにお手伝いできれば、僕らの仕事は完遂できるなという思いでやってるので、汲み取る力、察する力が大切になっていくのかなと思いますね」
邦丸「へ~」
森川「この役はこうなんだ、こういう風にやってもらいたいんだなというのを感じ取る。自分でこうやっちゃおうとやっちゃうと1人よがりのお芝居になっちゃう」
番組では、この他に、声優になったきっかけや初めてやった声優のお仕事などについてもお話しいただいた。
「くにまる食堂」は平日朝11~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
※他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。